「翼竜が宇宙から里帰り」ジュラシック・リボーン odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
翼竜が宇宙から里帰り
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いきなり隕石から翼竜(テロダクティル)出現、トラックドライバーを襲うアバンタイトルは単刀直入でいいですね。このテンポで進むのかと思いきや冴えない庭師コンビの退屈な会話劇、酒場のウィトレスとのロマンス絡みとゆるいシーンが続きます。
ロスに降り注ぐ流れ星、隕石は高く売れるお宝とウィトレスの入れ知恵で隕石ハンターに鞍替えの庭師コンビ、隕石が翼竜の卵だったことから翼竜に追われる悲劇が付きまとう・・。
翼竜が宇宙から里帰りという設定は奇抜過ぎて納得しかねるが、まあB級SFでは鮫が空から降ってくるのもお馴染みだから何でもありという業界ですね。それにしてもB級映画は下ネタハサミはお約束ですし、酒場帰りの飲酒運転に甘いのも気になりますね、観客はモラルの低い庶民層だからという作り手のスポーツ紙やタブロイド紙に似た迎合意識というのはのは言い過ぎでしょうか・・。恐竜ものは所詮、荒唐無稽ではあるものの節度や品位が保たれているかどうかがメジャーとの差にも思えます。
翼竜もラドンクラスなら脅威だが凶暴なペリカンの群れ程度、拳銃や鈍器であっさり倒せるので闘いは五分五分、軍の基地がやられたとの無線だが腑に落ちない。
陳腐なオヤジが女王テロダクティルを倒して一件落着。残った翼竜は軍が捕獲して孤島に隔離したとのアナウンス、まるで本家のジュラシックパークをほのめかすのは頭に乗りすぎでしょう、ただ続編を匂わすようなベビードラゴンの飛翔するエンドロールのシーンは秀逸、この映画、頭とお尻には感心です。
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