笑う招き猫のレビュー・感想・評価
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周りを巻き込み巻き込まれ歩んでいく
思っていた倍はよかった。テーマ的にはありふれた笑って泣ける系ではあるが、女性お笑いものって男性グループとはまた違った空気で純粋に眺めていて面白い。やっぱり清水富美加がよい。脇を固めるのも豪華な俳優陣、なかでも東京03角田さんが優勝。ネタのなすなかにし感強めだったな
良過ぎた。泣いても笑っても怒っても素敵だった。 ドラマ版4話もこれ...
良過ぎた。泣いても笑っても怒っても素敵だった。
ドラマ版4話もこれから見ます。
2人とも最高に上手かった。松井玲奈がふだん(といってもアニマゲー以外では知らない)からは想像つかない役柄だったけど魅せられた。
「いくよ、アカコ!」「合点、ヒトミ!」
正月休みに見ようとして一旦手に取ったものの、結局他の作品をレンタルした事が今となっては後悔。
正月に見てたら、“アカコとヒトミ”が笑いと爽やかな感動と福を運んで来てくれたに違いない。
売れない女漫才コンビ“アカコとヒトミ”。
ツッコミのヒトミ=清水富美加、ボケのアカコ=松井玲奈。
二人の掛け合いを見てるだけでも心地よい。
性格は真逆。
ヒトミは真面目でドライ。服装も地味。
アカコは常にハイテンションで喧嘩っ早い。服装もハデハデ個性的。
で、この二人、よう喧嘩する。
練習中や本番の舞台終了後で上手くいかないと、「解散する!」「もう辞めた!」。
勿論本気で言ってる訳ではなく(ちょっとは本気かもしれないけど)、仲がいいから喧嘩する。
それも二人にとっては漫才なのかもしれない。
コンビ愛は強い。
ヒトミが先輩芸人からセクハラされた時、アカコはブチギレ! その後マネージャーに注意されてもブチギレ!
元々OLだったヒトミ。そんなヒトミをお笑いの世界に誘う為、ヒトミの両親にまるで結婚を申し込むように説得するアカコにジ~ンと。
ある事情でマジで大喧嘩して、今度こそ本気で解散を決意。
…でも、
やっぱりヒトミと漫才がしたい。
やっぱりアカコと漫才がしたい。
女の子二人の友情物語としてもそつなく。
清水富美加と松井玲奈の演技も良かったと思う。
清水富美加はさすがに巧く、『東京喰種』のレビューでも書いたが、本当に惜しい!
松井玲奈は新たな一面を見せた。
猛練習したであろう漫才もなかなか好テンポ。
雨の中、どつき合いながら大喧嘩するシーンは真に迫るものがあった。
二人が舞台に立つ直前、掛け合う決め言葉が好き。
「いくよ、アカコ!」
「合点、ヒトミ!」
売れない二人にブレイクの兆し。が、いい事もあれば悪い事もやって来る。
挫折やコンビ愛など、お笑い芸人を題材にした作品の王道展開もあるが、彼女たちを取り巻く群像劇でもある。
ちょっと蛇足に感じるエピソードもあるが(イジメられっ子の中学生とかヒトミのバイト先の店長が刺された事件とか)、二人の大学時代の旧友のエピソードは悪くない。
今は映画の録音助手をしてる者。
年下上司に馬鹿にされながらサラリーマンになった者。
あの時は夢もあったが、今は辛くても地に足を着けて堅実に生きている。
彼らからすれば、未だに売れてないが、ずっと頑張り続けてる二人の姿はどう映っただろう。
端から見れば、滑稽。
でも、そんな二人が誇らしいほど輝かしい。
芸人の道は厳しい。ましてや売れてない。
喧嘩し、挫折しながらも、二人は漫才を続ける。
支えてくれる周りの人々。
ほんわかなヒトミの両親。
「負けんなよ!」と厳しくも優しいマネージャー。(東京03の角田が好演)
売れてないから面白くない訳じゃない。
光るものもある。
舞台で失態をした先輩芸人の窮地を救ったナイス・ピンチヒッター。
そして、意気揚々としたクライマックスの漫才。
周りの人々の悲喜こもごも。
自分たちの悲喜こもごも、夢、コンビ愛。
それらを込めて、二人は今日も舞台に立つ。
「いくよ、アカコ!」
「合点、ヒトミ!」
2017年度ベストムービー!
主演の2人がとても良い!漫才のネタが面白いかどうかは別として、良い青春映画。松井玲奈は個人的には注目株な女優さん…ちなみに、秋元康グループには全然興味無し!清水富美加の第一線からの引退が本当に惜しまれる。
ジョニーデップより遥かに良かった。
突けば色々あるでしょうが、若い人達の渾身の演技には感動しました。ただ、演技をしている松井さんの視線が泳ぐのは素人過ぎてダメだと思いました。周りが気になるのは分かりますが、そこはダメなんです。
予想以上の面白さと熱さ
キャスティングの妙ですね!
コメディエンヌとしての松井玲奈が非常に効いているし、ツッコミ役の清水富美加とのテンポの良い掛け合い漫才はお見事です。
周りのキャラクターも魅力的で、浜野謙太演じる和田先輩のエピソードもグッときました。
個人的には諏訪太郎さんの神懸かり的なボヤ騒ぎに至る流れが大好きですw
回想の使い方も非常に効果的で飯塚監督要チェックですね♪
そしてこの映画の全てが凝縮されたようなラストの漫才が必見です。
また素敵な映画に出会えて嬉しいと感じられただけに、清水富美加さんが一線から退いてしまうということが、
やはり残念でならないと思ってしまいます。
勇気は出すためにある
シアターを独占して鑑賞。一人で思い切り笑いながら鑑賞しました。アカコとヒトミ、こんな漫才師が実在したらファンになる。ラストはそれぞれの想いを含んだ素晴らしい漫才。笑いと同時に涙が溢れてくるような作品はあまり無い。それだけに貴重な作品で掘り出し物です。
「いくよアカコ、がってんヒトミ」
この掛け声が最高!
2017-81
素晴らしい作品でした❗
二人の漫才の完成度、絶妙なスピード感、友情と熱意、どれを取っても予想を遥かに上回る秀作だと思います。
当初上映を見逃して遅れ馳せながら観れて良かったです。それにしても清水富美加ちゃんの引退が惜しまれます。
是非映画館で❗
予想以上に秀作
まず、清水富美加さんの演技素晴らしかった。
松井玲奈さんの良さは少し前から知ってました。この映画でも驚かされた。すごい。二人に泣かされた。
岩井堂聖子さん出てきた!
人生って色々あるもんだ。なんか勇気もらったかんじ。
傑作。松井の演技力は特筆ではないか
清水も松井もいい女優だあ。大笑いで観ました。
特に松井の演技力は特筆ではないかと思う。
弾けた演技を観れたので、次は押さえた凝縮した演技を観たいなあ。
是非映画館で見てほしい。
沢山笑って感動して。不器用な2人のドタバタ人間模様!!
【賛否両論チェック】
賛:変わり者の2人が、ぶつかり合いながらも少しずつお互いを理解し合っていく姿や、そんな2人に感化されて変わっていく周囲の人々の様子に、不思議と心温められる。
否:展開はご都合主義を通り越して荒唐無稽なので、現実味は全くない。笑いの好みもありそう。
気の強さから、お互いに反発し合ってばかりの漫才師コンビ・アカリとヒトミ。そんな彼女達とひょんなことから関わりを持ってきた人々が、図らずも2人から“勇気”をもらい、少しずつ変わっていく様子が、微笑ましくも清々しく映ります。血気盛んなアカコがイジめられっ子の慎太に言い放つ、
「自分の人生は、自分しかヒーローになれねえんだよ!!」
という言葉が、非常に痛快です。
そしてそんなアカコとヒトミ自身も、様々な壁にぶつかり、幾度となく夢を諦めようとしながらも、周りの人々の愛情を支えに、何度も立ち上がって舞台に挑んでいく姿が、不思議と感動を誘います。雨の中のバッティングセンターのシーンなんかは、胸が熱くなりますね。
ストーリーそのものは、ご都合主義というか、かなり振り切っている感はありますが、この作品にとっては関係ないかも知れません(笑)。沢山笑って沢山感動して、観終わった後に何となく心がホッコリするような、そんな作品です。
清水富美加の置き土産。松井玲奈と作り出す唯一無二の空気感
清水富美加の"置き土産"は、意外なほど佳作である。先月公開の「暗黒女子」(2017)よりも、こっちを見ないのは、もったいない。監督・脚本は「荒川アンダー ザ ブリッジ」(2012)の飯塚健。本作はキャスティングの勝利だ。
山本幸久原作の同名小説を、清水富美加と松井玲奈のW主演で映画化。結成5年目の売れない女漫才師"アカコとヒトミ"を演じる。この漫才師っぷりが見事。クライマックスでは、何の違和感もなく、そのネタ見せに引き込まれてしまう。
清水は、「暗黒女子」よりも吹っ切れている。女子高生やその延長の役柄ばかりだった彼女は、本作ではじつに自然体である。もしかしたら性格俳優としての可能性があったかもしれないと考えると、第一線を退いてしまうのは実に惜しい。
役作りなのか、学生時代の回想シーンを除いて、ふくよかだ(こっちの方が好み)。若干二重あごぎみで、顔もまんまる。すでに本人に聞けないので真相は分からない。
事件がなければ、本作は明らかに元SKE48の松井玲奈主演としてクローズアップされただけだろう。しかし舞台挨拶をはじめ、映画のプロモーションは松井オンリーにも関わらず、清水富美加の見えない存在感は相当なものである。
しかし、2人揃って漫才コンビである。その間合いは、松井玲奈の弾けた演技によるところが大きい。2人の作り出す空気感に感心しきり。女同士の喧嘩シーンが多く、容赦ない"口撃"は台本か、アドリブか見分けがつかない。その本気さゆえに、"女の友情"というテーマにコントラストを利かせている。
本作に先行して深夜ドラマ枠で、テレビ版スピンオフ・エピソードがあった。こちらは、"amazonプライムビデオ"で見られる。内容はたわいのないネタ動画なので、映画本編で、"高城瞳"と"本田明香子"を愛せるようになってから、観るのがいい。松井玲奈と清水富美加が、プロのオンナ芸人より悲惨な姿態を披露している。演技を枠を超えたリアクション芸である。
(2017/4/30 /新宿武蔵野館/シネスコ)
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