劇場公開日 2017年4月29日

  • 予告編を見る

「沢山笑って感動して。不器用な2人のドタバタ人間模様!!」笑う招き猫 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5沢山笑って感動して。不器用な2人のドタバタ人間模様!!

2017年5月19日
PCから投稿

笑える

悲しい

楽しい

【賛否両論チェック】
賛:変わり者の2人が、ぶつかり合いながらも少しずつお互いを理解し合っていく姿や、そんな2人に感化されて変わっていく周囲の人々の様子に、不思議と心温められる。
否:展開はご都合主義を通り越して荒唐無稽なので、現実味は全くない。笑いの好みもありそう。

 気の強さから、お互いに反発し合ってばかりの漫才師コンビ・アカリとヒトミ。そんな彼女達とひょんなことから関わりを持ってきた人々が、図らずも2人から“勇気”をもらい、少しずつ変わっていく様子が、微笑ましくも清々しく映ります。血気盛んなアカコがイジめられっ子の慎太に言い放つ、
「自分の人生は、自分しかヒーローになれねえんだよ!!」
という言葉が、非常に痛快です。
 そしてそんなアカコとヒトミ自身も、様々な壁にぶつかり、幾度となく夢を諦めようとしながらも、周りの人々の愛情を支えに、何度も立ち上がって舞台に挑んでいく姿が、不思議と感動を誘います。雨の中のバッティングセンターのシーンなんかは、胸が熱くなりますね。
 ストーリーそのものは、ご都合主義というか、かなり振り切っている感はありますが、この作品にとっては関係ないかも知れません(笑)。沢山笑って沢山感動して、観終わった後に何となく心がホッコリするような、そんな作品です。

映画コーディネーター・門倉カド