劇場公開日 2017年6月10日

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「信仰の脅威と恐怖。人間のあさましさを描き出す西部劇。」ある決闘 セントヘレナの掟 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0信仰の脅威と恐怖。人間のあさましさを描き出す西部劇。

2017年6月24日
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怖い

悲しい

興奮

【賛否両論チェック】
賛:信仰をかさに町を牛耳る悪党と、不正を暴こうとするテキサス・レンジャーの、緊迫感溢れる探り合いや、その後訪れる壮絶な闘いの様子に、観ていてハラハラさせられる。“信仰”というものの大きさも、改めて痛感させられる。
否:かなりグロいシーンが多めなので、苦手な人には向かない。

 “説教師”と呼ばれ、宗教と権力で町を牛耳る男・エイブラハムと、そんな彼と浅からぬ縁を持ち、残虐な事件の真実を暴こうとするテキサス・レンジャーのデヴィッド。2つの孤高な魂が交錯する時、不気味な緊張感が漂います。
 そして全てが白日の下に晒された後は、まさに“果たし合い”と呼ぶにふさわしい、壮絶な闘いの火蓋が切って落とされます。描写はかなりグロめなので、注意が必要です。
 全体的な展開はかなり静かなので、気をつけないと眠くなってしまうかも知れませんが、男達の命を懸けた戦いの行方を、是非ご注目下さい。

映画コーディネーター・門倉カド