「伝記映画としては良作」静かなる情熱 エミリ・ディキンスン 凪さんの映画レビュー(感想・評価)
伝記映画としては良作
エミリ・ディキンソンは引きこもっていたため、自宅周辺での話が多いです(派手なエピソードがない)。
そのおかげで、伝記映画にありがちなエピソードの羅列に陥らず、本質的な部分に踏み込んだ作品になっていると思います。
歳を取るとともにどんどん頑なになって、周りとの関係がうまくいかなくなってくる。
しかし詩は冴えてくる。
自分の死までも見越した詩作には、何か時間を超越するスケールを感じました。
本作は細部までこだわっているようで、衣装・美術はもちろん、キャスティングも良く、台詞回しも凝っていたようです。
英語がわからないなりに、言葉に耳を傾けて楽しみました。
伝記映画としては、かなり良い方だと思います。
そして詩はやっぱり音で聴くのがいいですね。
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