「めっちゃ怖い!」ジェーン・ドウの解剖 WiSTeRiaさんの映画レビュー(感想・評価)
めっちゃ怖い!
自宅PS4にて、amazon prime videoで鑑賞しました。
ジェーンドウという女性の遺体を解剖中、様々な怪奇現象に襲われるというホラー映画です。
正直、今まで見たホラー映画の中でもかなり上位に来る怖さだと、個人的に思いました。
解剖室は地下にあるのですが、そのフロアから脱出できなくなってしまうんですよね。その1フロアという狭い空間の中で襲われるというのが、たまらなく恐怖心を煽ります。
廊下の曲がり角についているミラーに、何者かが棒立ちしているシーン、めっちゃ不気味でした。曲がり角の奥を見るまでのBGMもすごい怖かったです。
嵐の影響で停電が起き、解剖室の電気がショートした途端、他の何体かの遺体を安置していた扉が開き、遺体がいなくなります。全ての遺体が動き出したのかと思うと、いつ襲われるのかと言うハラハラ感がそこから一気に高まります。
事務室に逃げ込んだ主人公が、ドアの下から外の様子を覗き込んでいると、足にベルをつけた例の遺体が歩いていました。あのシーン、ビックリしましたね…ベルといえば、『死霊館のシスター』を少し思い出しました。お墓のシーンが印象的でした。
事務室内でお父さんがカーテンをめくろうとしますが、そこには人影が…のシーン。怖いです…その後、お父さんが襲われます。主人公が入ってなんとか助けますが、事務室の扉は開いてしまっていました…繰り返しますが、やはり狭い空間で何かが入ってきているかもしれない、というのは本当にドキドキします。
電気が少し復旧しエレベーターが動き出しかけたので乗り込もうとしますが、まだ完全には復旧していませんでした。中々動き始めないエレベーター。そこに、遺体の一つがゆっくり近づいてきます。ホラーではありがちな演出ですが、BGMの効果や遺体がはっきり見えないという見せ方でかなり怖さがあったと思います。
最後の方、主人公は外からの声を聞き扉から出ようとします。外からは知り合いの、「開いて」の声。しかし扉はまだ開きません。頑張って開こうとしますが、どうも声の様子がおかしい。「開いて」は「心を開いて」に変わり、異変が起こる時にラジオから流れていたあの曲に変わります。このシーンは本当に裏切られましたね。知り合いが助けに来て主人公だけ助かる、という展開を想像していたので、まさか主人公まで死ぬことになるとは…本当に意外な展開でした。
少し疑問点を挙げれば、ジェーンドウの顔のシーンの後、火葬場が動き出し中が燃えるシーンがあったのですが、あれの意味がちょっとよく分かりませんでした。猫はもうお父さんが燃やしたはずだし…どういう意味だったのでしょうか。
あと、エマが死ぬシーンも謎でしたかね。確かに主人公はエマに、戻ってきてとは言っていましたが、あの状況でどこから入ってきたのでしょうか。入れるところがあるなら出られると思うのですが…
疑問点は残ってはいますが、ホラー映画として怖さを楽しみたい人にとってはかなりおすすめの作品です。僕もドキドキハラハラして、手に汗握りっぱなしでした。ぜひ見てみてください(一応少しグロめなシーンもあるので、そこは注意して下さい)。