アイム・ノット・シリアルキラーのレビュー・感想・評価
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かなりの変化球
ん?!
アイム・ノット・シリアルキラー
死体や殺人に異常な関心を示す少年が、
近所で起きた連続殺人事件の解決に乗り出し、
殺人鬼と対決する異色の青春サスペンス・ホラー。
全篇16ミリフィルム撮影で独特の粗い映像と田舎の素朴な風景が、
独特な世界観を醸し出しています。
ソシオパスvsシリアルキラーというサイコスリラーかと思ったら、
全く違うジャンルで終わってました。
基本的に事件の捜査に警察が介入しなくて、
ジョンの視点だけで進むので途中が退屈でした。
犯人がどうも人間離れした存在のように見えてきたころから、
犯人が怪物なのか、
それともジョンの空想オチで実際はジョンが手を下しているかと思っていたら、
そのまんまだったので、
もっと現実味のある終わり方の方が良かった。
想像をはるかに超える結末でした。
近年稀に見るオチの酷さで賞。
『ソシオパスvsシリアルキラー』という題材はユニークなのに、肝心の主人公がまるでソシオパスでないので、そもそもこの映画の醍醐味が成り立たない。
主人公が何故殺人や死体に興味を持つのかが掘り下げられず(母親の仕事が死体清掃だからという感じでもないし)、複雑な家庭環境という設定は活かされないならそもそも不要。クリストファー・ロイドとの死闘にそのぶん力を入れて欲しかった。
…と、ここまで書いておきながら、ソシオパスキャラの確立が成されて殺人者との死闘もスリル満点だったならこの作品は良かったのか?と問われると確固たるノーを述べたいし、『エイリアン爆☆誕』とサブタイトルをつけたくなる衝撃と粗末が同居したエンディングはこの映画をB級のみならずZ級まで蹴落とす。オー、ファック!
互いの存在を知りながらも目的は双方分からないまま探り合い進んでいく展開はスリルがあったし、クリストファー・ロイドの咆哮もなかなか秀逸だったけれど、ここまでオチが転落すると最後は何だったんだという気持ちしか残らない。重油には何の意味が…回収してくれ…。
眠し…。
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