劇場公開日 2017年6月10日

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「近年稀に見るオチの酷さで賞。」アイム・ノット・シリアルキラー 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0近年稀に見るオチの酷さで賞。

2017年11月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

『ソシオパスvsシリアルキラー』という題材はユニークなのに、肝心の主人公がまるでソシオパスでないので、そもそもこの映画の醍醐味が成り立たない。
主人公が何故殺人や死体に興味を持つのかが掘り下げられず(母親の仕事が死体清掃だからという感じでもないし)、複雑な家庭環境という設定は活かされないならそもそも不要。クリストファー・ロイドとの死闘にそのぶん力を入れて欲しかった。

…と、ここまで書いておきながら、ソシオパスキャラの確立が成されて殺人者との死闘もスリル満点だったならこの作品は良かったのか?と問われると確固たるノーを述べたいし、『エイリアン爆☆誕』とサブタイトルをつけたくなる衝撃と粗末が同居したエンディングはこの映画をB級のみならずZ級まで蹴落とす。オー、ファック!
互いの存在を知りながらも目的は双方分からないまま探り合い進んでいく展開はスリルがあったし、クリストファー・ロイドの咆哮もなかなか秀逸だったけれど、ここまでオチが転落すると最後は何だったんだという気持ちしか残らない。重油には何の意味が…回収してくれ…。

幸ぴこ