AMY SAID エイミーセッドのレビュー・感想・評価
全5件を表示
いっつ あ せれぶれーしょん
ディケイドというプロダクションに所属している俳優が中心で出演しているほぼ単一場所での密室ドラマ。二十年前に映画同好会にいたそれぞれの登場人物が色々と現実の悩みや辛さを吐露しつつ、その関係性の繊細さを表現していくシチュエーションである。一応、主題は過去の仲間の自死が発端であり、それぞれがその死んだ女性との思いを吐露することでケミストリーが起こるという会話劇でもある。
正直、今作品は非礼を省みず述べるならば、俳優のPV要素が強いと感じる。勿論、その面を敢えて匂わす宣伝内容なので、別段隠している訳ではないのだろうし、と同時に、そのプロダクションの記念行事的な意味合いも相俟っているので、何となく興ざめ感が否めないのは自分だけだろうか?出演している俳優は、邦画ではどこかで観たことある人達のオンパレードで、映画版『バイプレイヤー』といった雰囲気である。であるから、勿論演技も相当レベルが高く、今作品をそのまま芝居でもできるのではないかというライブ感も予感として持てる。それだけではなく、今後、伸びるであろう若手俳優達のプロモーション的要素も醸し出していて、そこもなんか鼻につくような・・・言い過ぎかもしれないが・・・。そういうものの匂いが出てしまうと途端にストーリーが陳腐化するというか、興ざめしてしまうのが悲しい。最後の大橋トリオの楽曲が秀逸なので、全てそこに救われた感のある作品と感じた。
成立はしてるね
古い感じの映画なんだよね。関係者が一室に集まって、20年前の事件を振り返んの。過去と現在の隠された事情が明かされてって「なに!」ってなるっていう。
お決まりのパターンだけど、役者がうまいから何とかなんだろってことでやってんのね。それでなんとかなってる。石橋けい好きだからひたすら観てた。
でも「ぎりぎり成立してるなあ」って感じで、そのギリギリ感が気になっちゃう。
密室で過去の事件を洗うって《キサラギ》もそうだったね。そして《キサラギ》の方が数倍面白いよ。
全5件を表示