「曲名とタイトル」ブルーハーツが聴こえる Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
曲名とタイトル
プールハーツの曲をそれぞれの解釈で脚本された6本オムニバス構成の作品。
各話に繋がりはないが、何れも各話の山場にはタイトルとなったプールハーツの曲が流れる。
ハンマー(48億のブルース)
同棲相手に浮気されるも向き合わず逃げてしまう女性と彼女らを取り巻く仲間達のコミカルな話。
人にやさしく
囚人を移送する小さな宇宙船が漂流し、その中で絡み合う人達の話。
ラブレター
モテない人生を送ってきた脚本家が音楽ん題材に脚本を書くことになり、高校時代に果たせなかった思いを書き換えたところ、その頃にタイムリープしてしまう話。
少年の詩
母親の色恋沙汰に嫉妬する母子家庭のヒーロー大好き小学生の話。
ジョウネツノバラ
情熱の薔薇ではなくジョウネツノバラ。病気で妻に先立たれた男性が妻の遺体と寄り添う話。
1001のバイオリン
福島の原発事故で非難している家族の中、受け入れ前を向くことが出来ず苦悩する父親とその後輩の話。
ブルーハーツという意味では、1001のバイオリンは理解出来る部分もあるが、他は各曲の詩や世界観とはまるで異なりタイトルだけ引用した様な印象。ジョウネツノバラに至っては何故かカタカナだしタイトルと内容も合っておらずAメロ出だしだけから引っ張ったのか?という内容…と思っていたら以前から持っていたストーリーを企画に合わせて採用したとのこと。
ブルーハーツ云々は別として、2話目は物足りないものの、なかなか粒揃いでオムニバスの映画として楽しめた。
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