ビヨンド・ワルキューレ カリーニングラードの戦いのレビュー・感想・評価
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ナチスの国外逃亡を阻止せよ
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敗色が濃くなったドイツで2つのことが起きていた、一つはヒットラー暗殺のクーデター、もう一つはナチス上層部の軍資金を隠匿しての国外逃亡。
タイトルのワルキューレとはワーグナーの楽曲ではなくヒットラー暗殺に乗じてクーデターを統制するための反ナチス派の作戦名、実際には暗殺失敗で計画はとん挫した。
米国の戦略情報局(OSS)の特殊部隊がワルキューレ計画の首謀者救出を目途にドイツに向かうが事態の急変でナチス要人の逃亡阻止に目的変更。邪推かもしれないがワルキューレ作戦の方はトム・クルーズの「ワルキューレ(2008)」で既に描かれているので引き合いに留めたのでしょう。
現地のレジスタンスの協力はよくあるが本作がユニークなのはソ連の情報機関GRUと手を組んで任務遂行というところ、さすがスイス人の監督さんらしく是々非々で描いています。
冒頭で必然性のないヌード・シーンが出てきたのでB級と早とちり、ところがこのエルケはレジスタンスの女戦士で大活躍、ひょっとしてワルキューレはダブルミーニング、彼女をもじっているのかもしれませんね。
ドイツ兵がやられ過ぎとか、どこかで観たような既視感とか不満も無くは無いがテンポもよく特殊作戦ものとしてのツボは抑えていて十二分に楽しめました。
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