ロスト・エモーションのレビュー・感想・評価
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誰かと抱きしめ合って、話がしたくなる・・
自分だけ感情が芽生えてしまっても、通報されてしまうから誰にも相談できないし、とてつもなく孤独でしょうね、ずっとそれが続くんですから・・。 笑顔で会話もしない、毎日同じことの繰り返し、寿命まで生きるだけ・・少し実際の僕たちの生活と似てますが。争いなどは起きずに済みますが、幸せかはわかりませんよね・・あ、「幸せ」という感情すらないのか・・食事は美味しそうでしたし、部屋の感じや建物の雰囲気は好きなので、生活はしてみたいです(笑) クリステン・スチュワート素敵な髪型でした(^-^)
モノトーンからのグラデーション
感情を持つと病を患ったとされる世界で、同じ境遇に立つ男女二人が恋に落ちるものの、上手いこと噛み合わなく歯痒い思いをするお話。
モノトーンの建物に服装が、感情の持たない世界とマッチしていて美しい。後半に差し掛かるにつれて、主人公の服装の変化など色彩が増えていく描写があり、それぞれの心情を表しているように思えた。
主役のお二人の凛とした表情から徐々に感情が漏れ出る有り様が印象的な映画です。
美しくてファンタジー
映像が美しいですね。全て壁に収納されるインテリアに無機質な空間がスッキリしてとても清潔。お掃除楽そうっw。この美しいロケ地はどこなんだろう?シンガポールっぽいなと思ったら、日本ではないですか!安藤忠雄さんの建築なんですね!素晴らしい。ソーシャルディスタンスを保ったランチ風景には、今の時代にマッチし過ぎて思わず笑ってしまった。ロマンチックでファンタジーなラストも良いですね。
どちらがいいのか
確かに感情がなければ争い事は起こらないけど...同じ毎日、変わらぬ毎日は幸せなのか...などなど考えさせられる映画でした。意外と食事が美味しそうだったり、壁から出てくるベッドに寝てみたいなーとか、色の少ない無機質な生活はちょーっとやってみたい気もしました。
そうさぼくらはエイリアン
感情を奪われた近未来の、ロミオとジュリエット、あるいは(アダムと)イブ。
タイトルはキリンジのエイリアンズの歌詞から。
感情の芽生えが「病気」とされる世界で、「病人」である互いを、壊れてしまわないように恐る恐る抱きしめる。この初めての抱擁のシーンの美しいこと。
イブは楽園でひとりで子を産むのかな。
彼もまた、生まれ変わってアダムになるのかな。
電車に乗って、エデンの園へ。
情熱は感情か
努力と情熱は異なる。本作では、感情の抑制が義務であり、情熱を持つ事は出来ない。努力は存在しているものにしか注げないが、情熱は存在していない夢や理想にも注ぐ事が出来る。情熱はエネルギーが非常に高いのか、非存在に注げば存在している現実が圧迫されて崩壊する。努力だけでは良い結果が出ても虚しい。努力に情熱を加えられるか、試す価値はある。
SF版ロミオとジュリエット
僕をあきらめないでくれ
お願いだ。
一夜明けると
愛していた、でも感じない。
それでも行く?
決めたことだから。
切なすぎる
クリスティンスチュワートはほぼすっぴん
性を感じない。
サイラスが無意識に手を触れてきた。
合わさった掌のラストに希望を感じさせ
途切れないBGMでエンドクレジットの流れが優しい気持ちにさせる。
感情のない世界だけに抑揚が無く中盤は眠い。
観たことあるメロドラマ
滅亡の危機に陥った人類は、遺伝子操作で感情のない人間を作る。
しかし不完全なので恋愛事件や自殺は起きる。
主人公の男(ニコラス・ホルト)女(クリステン・スチュワート)にも愛が生まれてしまうが・・・。
こんな話はよくあるので、俳優のファンの方むけかな。
SF 設定の恋愛映画
感情がコントロールされ、恋愛が禁止され、女性に受胎命令が下り生殖さえも管理された未来世界。人間本来の感情を発症し収容所に送られる恐怖を共有するなか、恋愛関係になる二人の映像が綺麗です。愛し合う関係になった二人は精神が安定し体調も良くなる。この映画はSF 映画でなく恋愛映画です。宇宙船もアクションも無いです。後半、二人は共同体から脱走を計画しますが、女性に受胎命令が下りピンチに。最終的には人間の本能が勝ると感じました。
感情が抑制され監視、管理された近未来を描いたSF映画 この手のディ...
感情が抑制され監視、管理された近未来を描いたSF映画
この手のディストピア映画にありがちな単調で無機質な作りに若干眠気を抱えながらの鑑賞
感情を持ってしまいマイノリティとして生きながら結ばれようとする男女、さしずめ近未来版ロミジュリってところか…
ディストピアからユートピアへ、2人の旅の行方は…
ハリウッドとしては出色の作品
SF映画ではあるが、内容はラブストーリーだ。
世界観はユニークで、人類が最終戦争で全滅に近くなったのは、人間の感情が原因なのだという。そこで残った人間たちはゲノムを操作して感情のない人間だけの世界を作り出したという設定だ。
人間の精神活動は感情も理性も論理も直感も、それぞれが個別に存在しているわけではない。広大な無意識の空間に意識がぽっかりと浮んだり沈んだりしているのが人間の精神だ。感情だけが個別に浮かんでいるわけではない。遺伝子から感情だけを取り除くというのは無理のある設定で、とても映画など作れそうにないが、流石はハリウッドである。遺伝子みずからが失われた感情を取り戻そうとするはたらきを、SOSという病気であるという形で設定し、力わざで実写映画にしてしまった。
実は人間を不幸にするのは感情であるという考えかたは、ブッダの言葉の中にもある。「スッタニパータ」という本のなかでは、感情という言葉ではなく、執著と言っている。曰く、名前を付けるのがよくない。名前は愛情を生み、愛情は即ち執著である。執著は恐怖と不安を生む。色即是空、空即是色という般若心経の言葉のとおり、本来は無である筈のこの現世のヒトやモノに執著することが悟りを妨げる。
この映画にも、もしかしたら仏教的な思想の敷衍があったかもしれない。そう考えれば実験的な映画でもある。
昔、歌手から政治家になった中山千夏が、男女の愛情は即ち性欲であると、本のなかで喝破していた。この映画の中でのラブストーリーは、性欲からはじまる。ここにも映画のユニークな世界観が窺われる。そして生めよ増えよという、いわゆる人類の歴史であるパラノドライブに感情が繋がっていく。
穿った見方をすれば、リドリー・スコットは、突き詰めた未来が円を描いて人類のはじまりの種明かしになるというお得意の設定を、この映画でも表現したかったのではないか。そう考えると、主役のふたりがアダムとイブに思えてくる。
出演者は、感情を取り除かれたという困難な役柄を微妙な仕草や表情でよく演じていた。観賞直後は不思議な思いであったが、いろいろなシーンが印象に残り、忘れ難く蘇ってくる。
ハリウッドとしては久しぶりに出色の作品である。
切なすぎるラスト。〝感情”が持つ大切な意味とは。
【賛否両論チェック】
賛:〝感情”がない近未来の世界で、〝愛”という感情に目覚めた主人公達の葛藤を通して、人間性に対して〝感情”が持つ重要性を描いていくのが印象的。あまりにも切ないラストにも注目。
否:展開は非常に淡々と静かに進むので、思わず眠くなってしまいそう。
やはりこの作品の特筆すべきは、その意味深な世界観です。人類が争いをなくすために〝感情”を失うという選択肢を選び、同時に〝愛”を始めとする大切な感情もなくしてしまった世界。そんな世界で〝誰かを愛する”という感情に目覚めてしまった時、果たしてそれが本当に排除されるべきことなのか、主人公達の深い葛藤に、〝感情”が持つ大切な意味合いについて、思わず考えさせられてしまいます。そして何といっても、すれ違いがすれ違いを生む圧巻のラストも、切なすぎて思わず胸が締め付けられるようです。
ただ設定やストーリーはやや無理がある感もあり、かつご都合主義的でもあります。また、展開もかなり静かで淡々と進むので、興味を持って観ていても、気をつけないと眠くなってしまうかも知れません。
とはいえ、人間の大切な〝感情”というテーマについて踏み込んだ、ある意味異色ともいえるSF映画ですので、是非ご覧になってみて下さい。
白い世界
このコミュニティの目的と設定は有りきとして、感情や個性や自我が無い訳ではないし、SOSの人とそうでない人との境界が良くわからず曖昧でモヤモヤする。
終始まったりとした空気感だが特に序盤から中盤の主人公がSOSに感染しているとわかった後の説明調は若干退屈。
終盤になりストーリーが動いて面白くはなったが、意外性や衝撃的な出来事はなく決定打にはかける感じ。
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