ひだまりが聴こえるのレビュー・感想・評価
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【”聴こえないのは、お前の所為じゃない!”突発性難聴になった事で孤独だった青年の前に現れた声の大きな明るい青年との友情を描いた物語。】
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ー 私が突発性難聴を知ったのは、2012年にエレファントカシマシを牽引する宮本氏の左耳が突然聞こえなくなった事実による。
物凄い声量で、爆音の中、音楽活動を30年以上続けてきたためだろうか、と大変心配になり、当時のインタビューを読み漁ったモノである。
今では全開し、旺盛な活動を再開しているが、当時の回復期のインタビューを読んでもあの強気な男が、相当に苦しんでいた事を思い出す。
そして、突発性難聴になる原因も、まだ特定されていない。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作は中学生時代に突発性難聴になった事で、孤独な冬の時代を送って来たコーヘイと同級生の声が大きく変な偏見無しに明るく接するタイチとの物語である。
・タイチはコーヘイの為に自然にノートテイカーになり、コーヘイは料理学校を営む母(高島礼子)が作る弁当をお礼として供する。
そのうちに、タイチがハンバーグ好きと知り、自らハンバーグも作るのである。
・今作が良いのは、実はタイチも幼い時に両親が離婚して、祖父に育てられていた事。そして、祖父が一生懸命に作った真っ黒なハンバーグが好きだった事が明かされるシーンに代表されるように、タイチもコーヘイ同様に、過去につらい経験をしているからこそ、コーヘイに対し、自然に接する事が出来た事がキチンと描かれているからである。
<今作は、突発性難聴になったが故に孤独だった大学生のコーヘイと、同級生のタイチの切なくも爽やかな友情を描いた心温まるストーリーなのである。>
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