映画クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリのレビュー・感想・評価
全11件を表示
子供の無力さ、大人社会の怖さを感じられる作品
子供だけで様々な危機に立ち向かう姿がメインに描かれている作品。
突如遭遇した宇宙人シリリの特殊な光線により、ひろしとみさえが子供になってしまう。元の状態へ戻すためにシリリとともに行動していく、というあらすじ。
・父親の期待に答えたいという忠誠心と裏腹に、父の醜悪な態度。子供の無力さ、大人社会の怖さを実感されられる。
・場面がコロコロ変わるので飽きが来ない。
・25周年を記念して、過去24作品のキャラやアイテムが1つずつ登場するという遊び要素がたまらない。(サブスク解禁後に何回も見返して探しました。楽しい!)
・みさえとひろしの子供の頃の姿珍しいので必見です。
けっこうよかった
シリリが地球人を見下していてムカつくのだけど、そうは言っても子どもでかわいい。特にしんのすけと別れたあと段ボールを被って歩き回るところは健気で胸が苦しくなる。シリリのお父さんがちょっとひどすぎる。
微妙…
ギャグも個人的に笑えなかったし、あからさまなお涙頂戴が見え見えで白けてしまいました。あと、ラストがあまりにもあっさりすぎて5秒ぐらい固まってしまいました…。でも、色んなシーンで今までの映画キャラがちらほら出てきてたところは感動しましたね。小学生やそこら辺の歳の子が見るなら楽しく見れるんじゃないでしょうか。
バブバブビーム!!
普段からフィーチャーしているお尻を宇宙人キャラとして登場させ、ロードムービーとその果て、かすかべ防衛隊の出動、宇宙要塞での決戦まで描き、動機は時事、と映画としては必要十分な内容だと思いますが、もっとテンポが良ければガチャガチャして楽しいのになあという感じです。サーカスのテントと宇宙要塞(ラブスター)の奇妙なデザインが印象的でした。シリリが醤油が好きというのは、伏線にならなくて残念です。志田未来の出演は謎でした。過去作「暗黒タマタマ大追跡」(1997)と比べると新幹線車内の描写が適当で、ロードムービーなのにワクワクしませんでした。シリリが慕う割には、あまり良いお父さんではなくて可哀想でした。
心があったまった
奇想天外な展開だし、風景はきれいだし、なにより家族を守るひろしがかっこいい!
監督の楽しむ感じ(24作品のアイテムが隠れてます!まだ探せてないけど..)もよかった。
ひろし達を見てると心があったまりました。
成長と自立を描いた、宇宙規模のコント(褒めてます)。
映画クレヨンしんちゃんは、野原家メインの作品と、かすかべ防衛隊メインの作品を概ね交互に発表しています。今年は野原家メイン。野原家だからこそ説得力のある家族愛がこの作品でも描かれていますが、終盤でかすかべ防衛隊も活躍を見せ、ちょっと贅沢な気分になります。
宇宙からやってきたシリリの手によって子供にされてしまった父ヒロシと母みさえを、大人にもどしてもらうため、そしてまたシリリが父親のもとへ行くため、野原家+シリリで旅をすることになる、というお話。まぁ、この辺の設定の荒唐無稽さはいいんですよ。おそらく、この映画のテーマからいうと、子供が大人になるその成長と、親離れ、みたいなものが根底にあるので、ひろしやみさえが子供に戻るというのも、そういったことのメタファーやパラドックスの意味があるのかなぁ?という気もするのですが、後になって考えればあえてひろしとみさえが子供に戻ることの意味もなかったような気もするのですが、それもまぁいいとして。
シリリは、母星においてはきっと障害児として扱われているんでしょうね。誰もが当然に持っている能力をシリリだけが持っていない。そのために父親に迫害されている。なんだか、架空の世界の他所の星のお話とは言えません。シリリがなんだか野原家以上に人間っぽいキャラクターをしていて、憎らしいやら愛おしいやら。弱虫のくせに、いや、弱虫だからこそ強がりで、人のせいにしたり誤魔化したり嘘をついたり・・・。でもそういうことの裏側に、彼の弱さとかコンプレックスとかが常に渦巻いているのが分かるようで、人間より人間みたいなキャラクターだなぁと思いながら見ていました。そしてそんな欠点だらけのシリリが途中から可愛く思えてきて。しんちゃん以上に主役になっちゃってましたからね、ほとんど。本当はシリリみたいな成長やドラマを、しんちゃんや野原家の中から生み出すのがベストだと思うんだけれど・・・(「オトナ帝国」ではそれが出来ていた)。
そんなことを言いつつも、映画の全体のタッチはもういい意味でコント。くっだらないことで笑わさせられます。シリリの旅がすべて父親の手中にあったとか、サーカスのシーンのあまりの唐突さとか、気になる部分も多々あるのだけれども、今年のしんちゃん、私は楽しく見させてもらいました。すべてがいいというわけではないのだけれど、いい部分もたくさんあって、でも欠点だらけの、やっぱり人間味あふれる人間っぽい映画なんだ、クレヨンしんちゃんは。
何気に勉強になる
しんちゃんの映画は映画館では初めてですごくハラハラして観てました。笑えて何気にホロリっていう感じです。成長物語かな。ラストはちょっとないかなと感じました。どうせさっぱりさせるならシリリの宇宙船が壊れずにそこで別れた方がいい気がしました。エンディングは旅の未公開シーンを流すとかにしてね。あのエンディングも悪くはないですけどね
宇宙人襲来。九州までのロードムービー
シリリというちびでまだ子供の宇宙人。その父が地球征服を企んでおり、シリリの幼児化エネルギーを使って地球人を幼児化させるという作戦を遂行しようとしている。
野原一家が全員子供になって、九州まで旅をする。
しんちゃん25周年おめでとう!
私は、しんちゃんの映画を見て、春を訪れを感じる位、しんちゃん映画の大ファンで、毎年楽しみにしている。
今回は25周年ということもあって、過去作品の一部が、色々な形で登場する。
25年の歴史を感じることができ、私からすれば、それを見ているだけで胸が熱くなった。
それだけで、★3に値する。
ただし、時代設定や設定が飛びすぎている故に登場の難しいものなど、(私が見落としているかもしれないが)無理があったり、全てを感じられなかったのは非常に残念だ。
※ヘンダーランドの大冒険に関するものはなかったと思われる。サーカスのみであればあまりにも遠い…。
さて、本編であるが宇宙人という難しい設定ではあるが、家族愛に結びつけたのは評価。
辻褄もしっかりしており、予想という面でも上回っただろう。
しかし、伏線の回収が弱かったのは気にかかる。
※宇宙人ヲタクの、あんな大々的な捕獲とか、殺害の演出をしておきながら、いい人で、写真撮って終わりというのはあまりにも弱い。
その為、過去一番とまで言えないというのが現状である。
最後にやはり、しんちゃんファンに送る25周年映画としては相応しいが、それに伴いオチが腑に落ちないというのが、この映画の評価であろう。
全11件を表示