「【”今を大切に生きる。そして頑張る事を諦めない!”人気少女漫画原作の映画のレベルは矢張り高いと思わされた作品である。今作は、一捻り入れた設定が絶妙に効いた、青春映画の秀作であると思います。】」ReLIFE リライフ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”今を大切に生きる。そして頑張る事を諦めない!”人気少女漫画原作の映画のレベルは矢張り高いと思わされた作品である。今作は、一捻り入れた設定が絶妙に効いた、青春映画の秀作であると思います。】
■海崎新太(中川大志)は新卒で入った会社を”ある理由”により5カ月で退職。
その後、再就職は不採用続きのまま27歳になっていた。
そんな中、海崎は謎の男夜明(千葉雄大)に誘われて社会復帰プログラムに参加。
見た目だけ10歳若返ってやり直す2度目の高校生活の中、彼は出会うはずのない恋をした。
だが、恋した四角四面の返答しかできない不器用な女の子日代(平祐奈)も海崎と同じく秘密を持っていた。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
■5年ほど前まで、私は女性向漫画の実写化映画を観ないでいた。
何となく、
”その時に人気のあるアイドル俳優を起用して、集客しているんではないの?”
と、勝手に思っていたからである。
阿呆である。
だが、「ピース・オブ・ケイク」「ストロボ・エッジ」「ホット・ロード」「俺物語」「センセイ君主」等を劇場で観て(結構観てんな・・。)面白く鑑賞した。
当たり前である。
厳しい少女漫画界で、超絶人気を誇る作品の実写化が面白くない訳がない。
特に不惑のオジサンであるが故に、そのような作品に触れていなかったモノとしては、実に面白いのである。
今年も様々な少女漫画原作の作品を鑑賞したが、「わたしの幸せな結婚」を始めとして(両脇、女子高生に挟まれて、”オジサンでも良いのかい?”などとおバカな事を考えていたが、あっと言う間に映画に没入。ホントスイマセン・・。)、良作が多いのである。
・今作も、被験者に選ばれた海崎新太(中川大志)が、尊敬していた女性佐伯(市川実日子)が会社で嫌がらせを受け、命を絶ってから会社を辞め、ニートの27歳から17歳になるという奇想天外な構成に魅入られる。
ー 序でに中川大志さんが、10歳違う役を自然に演じている事にも驚く。
そして、佐伯が悲観して自殺した訳ではなかった事が明かされるシーンも、沁みる。-
・ヒロインの日代を演じた平祐奈さんの抑制した演技も、後半になり判明するのである。
<大神を演じた高杉真宙さんも狩生を演じた池田エライザさんも(この美しき方は、今作後、美しさ増しましである。)更に言えば謎の男、夜明を演じたReLIFEの組織の千葉雄大さんも、不惑のオジサンにとっては、魅力的である。
今作の様な人生を肯定する映画は、とても好きである。
海崎新太と日代が、全てを忘れていても、若き人を導く教師になって再び出会った姿は、目頭が熱くなってしまった作品である。>