「A'Sの直後の時代設定だが、A'Sの空気感はない」魔法少女リリカルなのは Reflection 猫シャチさんの映画レビュー(感想・評価)
A'Sの直後の時代設定だが、A'Sの空気感はない
A'sまでの本シリーズは好きで、StrikerS以降はさほどでもないというスタンスのファンです。
久し振りに11歳のなのは達の活躍が見られるとあって期待して劇場に足を運びましたが、ドラマ的な盛り上がりもなく、ダラダラとバトルしてるだけの映画でちょっと期待ハズレでした。
各キャラクター(大所帯!)一人ひとりに見得を切らせるバトルは、熱心なシリーズのファンにはたまらないのでしょう。しかしA'Sまでの、画面から緊迫感が伝わってくるバトルが好きだった自分には、もう少し見せる局面を絞って、その分戦術的な駆け引きを掘り下げて欲しかった。あと、相手を強く見せるために、なのは達の(戦闘)知能指数が大幅に引き下げられているのは見てて辛かった。
今作のバトルって、なのは達の脇が甘すぎるんですよね。新キャラがなのはを圧倒するのはシリーズの伝統ではあるのですが、旧作ではもっと見せ方が上手かったので、その辺はスタッフが変わった影響があるのかも知れません。作画は頑張っているし良く動いている割には上質なものを見た気分にならないのは、レイアウトが平凡だったり撮影処理が凡庸なためでしょうか。
Reflectionではお話については評価しようもないので、いきおいバトルシーンの感想に終始してしまいましたが、ドラマ部分については後編に期待しています。
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