「所々惜しい、特殊作戦系アクション」オペレーション・メコン ゆうまさんの映画レビュー(感想・評価)
所々惜しい、特殊作戦系アクション
アクション映画としてはしっかり楽しめました、十分面白いです!
しかし、同じくダンテ・ラム監督のオペレーション・レッド・シーの鑑賞後になると少し惜しい点がチラホラ。
前半は堅実なテンポに分かりやすく派手な展開で、ドラマ部分とアクションの塩梅が丁度良いです。しっかり作戦を練ってはお約束のように危機的状況に陥り、解決の糸口が順々に消失してパーになっていきます。
ただ結局はかなり強引な尋問で敵アジトはしっかり突き止めちゃうので、問題無しw
終盤は最大の見せ場として激しい銃撃戦をタップリ見せてくれます!
しかし、ここが1番惜しい所が多く感じた場面でもありました。
前半は鮮やかな合同作戦チームによる連携で場を乗り切り魅せてくれていましたが、終盤の襲撃作戦ではメンバーがそれぞれ別行動になると主人公らの判断がかなり雑になり勝手に消耗していきます。
そりゃあ、そうなりますわ...という場面が散見され、ちょっと残念でした。
加えて、主人公は2人でバディ物っぽいですが、意外とアクション場面では終盤以外は少なくどちらかというとドラマ部分にほぼ振ってある為に個人的にはちょっと肩透かし。
ゴア描写は跳躍地雷の描写くらいでしたが、中々良いインパクトでした。
上述のオペレーション・レッド・シーと比べて良かった点は、終盤まで緩急あるテンポ・主人公2人のドラマ部分・麻薬事件モノにあるリアルな後味の悪さ・勇敢な特殊訓練犬の活躍、でしょうか。
ミリタリー系で鈍い判断が介入しない特殊作戦モノ、ドラマは正直要らんからドンパチと爆発をくれ!という方には全体の9割にそれらが詰め込まれているオペレーション・レッド・シーがオススメです。
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