変態だのレビュー・感想・評価
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カオスすぎて腹筋崩壊。
「変態だ」DVDで鑑賞。
*概要*
企画&原作・みうらじゅん、長編映画初監督となる安齋肇のコンビで製作されたロックとポルノをテーマにした青春映画。
*主演*
前野健太
*感想*
空耳アワーでお馴染みの安齋肇のファンなので、前から気になってた作品。
ほぼモノクロ映画、役者の台詞が棒読みだし、ツッコミたい所が結構ありますが、クライマックスの雪山での前野健太vs熊シーンは、状況がカオスすぎて笑ったww
各場面がシュールだし、前野健太さんの演技が見事。AV女優とのセックスシーンだけはモノクロじゃなくてカラー。しかも、地味に長かったから生々しかったな…(^^;
全く知らない俳優さんですが、今作でファンになりました。
最後、主人公が「変態だぁ~!!」と叫ぶシーンは良かったかな。(^^;
尺が短いし、サクッと観れますが、意味不明な所もありましたが、そこそこ面白かったです。(^^) クライマックスは、カオスすぎて腹筋崩壊w
個人的にもっと観たかったですw
意外と硬派な変態映画だ
トレーラーハウスに住んでる家族が変態世界一をめぐって争うカルト映画なのかと思ったら違いました。
意外と硬派な変態映画だ。
雪山で遭遇した熊とSMグッズで戦うシーンはレヴェナントさながらの迫力だ、そして脱力だ。
ラストで主人公が自分を肯定するために叫ぶ「変態だ!!!」にあたしは感涙だ!
めちゃくちゃ面白かったです。
前野健太の歌声がすごくよい。
冒頭の足元のみ映るシーンがかっこよく、
大学に入学するシーンはコントでした。
白石茉莉奈のシーンのみカラーでシュールで大爆笑でした。お風呂のシーンからは白黒になってなぜか全然エロさを感じないってところがすごい。
最後のオチを見て、主題歌の意味がやっとわかる。
そんな映画でした。
象印マホービンのデザインも手懸けてます
タモリ倶楽部好きでしかもサブカル好きだったら、最も有名な人の一人であろう安齋肇の初監督作品、しかも原作者がみうらじゅんで、いかにも仲間内だけで作った羨ましさの境地のような作品である。一応映画会社も抱き込んでいるのだから、『ゆるキャラ』ムーブメントの貯金はここでも生かされている筈。
作品の内容は荒唐無稽だし、みうらじゅん的世界観爆発なペーストである。SMあり、熟女系AV女優あり、ロック、フォーク、そして、熊・・・クマ?最後はよく分からんがw
勿論、ツッコミどころ満載であり、まぁ普通の商業ベース作品ならば絶対通らない企画なのだろうが、そこは商業としての『サブカル』を代表している二人だからこその許される内容なのだろう。
本作はとにかく秀逸なのはキャスティング、特に女優だ。月船さららと白石茉莉奈を起用したことが作品に深く影響を与えている。天使と悪魔を表現するのにこれ程絶妙なキャスティングはないだろう。良妻賢母でグラマラスな妻、そして的確に自分の性癖や性感を突いてくる女王様の愛人。主演の前野健太の演技やシルエットの貧弱さをフォローできていて、逆に味わい深いものにしている。
場面の殆どが白黒で、カラーが一カ所しかない不思議な映像だが、雪山の林のカメラワークは幻想的で、手垢がついた表現だが、『シュール』という世界観を巧く表現できている。愛人を食い散らかした熊との対峙で天命を受けたかのような空からの稲光、闘う武器はアダルトグッズ。最後は熊のケツ穴に自分も入れさせられていたピンクローターをぶち込み、とどめを刺す。まぁ企画会議を高円寺近辺の飲み屋で馬鹿話しながら作っていったんだろうなと思わせるほどの展開は、作品の行間を読むのも馬鹿馬鹿しい程の脱力系だ。
随分金の掛かった彼らの『おふざけ』を笑えることができれば、反体制側の判子を押される事請け合いである。
もう少し、主人公のマゾヒズムを感じさせる伏線を張ってくれたらもっと深みが出ると思うのだが、そう思うのもやはり自分も『変態』かw
前野健太の主題歌は切なく綺麗な楽曲なので、お薦め。
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