「日本映画の限界なら悲しい」東京喰種 トーキョーグール 鬼6さんの映画レビュー(感想・評価)
日本映画の限界なら悲しい
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※楽しく観た人にははすみません。こういう観客もいたよという事でお許しください。
原作は面白く読みました。
今回、主演2人は熱演だったと思います。
それだけに作品自体の雑さが気になりました。
原作ファンの人たちはこれで満足したんでしょうか?
原作に寄り添ったという意見もあるようですが脚本は
原作のあらすじに終始した内容な上にそもそもこの作品を
知っている前提のセリフや続編ありきの設定が多すぎに感じました。
撮影やセットも適当感が強く興ざめする瞬間が多々ありました。
たとえば、、
子供のグールが喰種捜査官に見つかったシーンが昼なのに
追い詰められた河原では夜になってたり(夜まで追いかけっこ?)
喰種捜査官の捜査室が建物の廊下の端にガラス張りで設置されて
いて国家的な機密を捜査してるイメージがなかったり。。。
撮影の失敗というよりは作り手側に余裕がなく客観的に見れば
すぐ気付くような事が全く拾えない状況だった感がひしひし
伝わってきて残念ながら白けます。。
製作サイドが人気でファンの多い原作を前に「こんなの東京グール
じゃない」という評価(=興行収入)に怯えるのも凄くわかります。
でも「これはこれでいいんじゃない」と言わせるような挑戦をして
映画として上質な作品を目指して欲しかったです。
日本のエンタメ映画にまだ期待している観客の一人として
エールを送るつもりであえて個人的な想いをレビューと
させていただきました。
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