「原作再現度」東京喰種 トーキョーグール ゾンビさんの映画レビュー(感想・評価)
原作再現度
さいきん流行りのマンガ原作の実写映画のなかでもいちばん好きかもしれないですね
まず、映画化された部分は原作でもかなり序盤のエピソードだけなので、119分という長さにムリなく収まっています。
過剰なくらい丁寧に描かれており、どっぷりと世界観に浸かることができますが、その反面「展開が鈍重」「原作未読者への説明不足」という意見もあると思います
原作のツボをおさえたエピソードのチョイスもよかったと思います。
たとえばトーカちゃん(清水富美加)の「通れ…通れ通れッ」とか、あってもなくても話的には困らないですが、喰種にもいろんなタイプがいるということ、そしてぶっきらぼうなトーカちゃんの友だちへの気持ちなどが表されたいいシーンだと思いますね
ストーリーの核は喰種を追うCCGとの衝突であるため、バトルシーンの出来も気になるところでした。
ワイヤーアクションには若干のもたつきもありますが、演出やCGの出来がよく、総じてなかなか見応えのあるものに仕上がってました
原作者の石田スイさんの熱望で主人公のカネキ役に抜擢された窪田正孝くんは、その期待に大いに応えてくれてました。
マスクをつけてスイッチが入ったんでしょうかね。
その怪演、いや狂演にはちょっと引きかけました…笑
総じて原作再現度が高く、東京喰種ファンにこそ観てほしいと思います。
今年乱発しているマンガの実写化のひとつとして埋もれないだけの魅力はあるんじゃないかと思いますね。
続編を製作するにはいろいろとハードルが高いと思いますが、万が一を期待しておこうかなと思います
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