劇場公開日 2017年7月29日

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「アクションは格好いい」東京喰種 トーキョーグール サブレさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0アクションは格好いい

2017年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

何のための実写化だったのだろう?ストーリーはほぼ原作通り。2時間に収めるために端折ったり変えたりした部分はあったけれど、ほぼ原作通り。キャストもいい。主演の窪田さん演じるカネキは喰種に精神を呑み込まれそうになる狂気や不安、恐怖を完全に演じ切っていたと思う。東京喰種の雰囲気を醸し出していた。
しかし、見せ場がない。映画全体を通して淡々と進んでいた。原作でも喰種同士の戦いやテーマは2巻辺りまで待たなければいけなかったのに、2時間で魅力を伝えられるわけがない。実写化によって何を描きたかったのだろう?進撃の巨人みたいに巨人の気持ち悪さへ全部振るか、アイアムアヒーローみたいに戦闘面に全部振るかすべきだったのでは。

なぜなら、アクションは格好良かったからだ。とてもよかった。さすがHIGH and LOWの窪田さん。赫子も適度に気持ち悪く、生き物感があってグッド。リゼの赫子の鱗感と言ったら最高。そしてカネキのアクションは重量感のある赫子も相まって、力強さと速さを兼ね備えた最高のアクションだった。清水さんのアクションもスピード感があっていい。羽赫は、まあ、しょうがないか。

アクションはいいのにアクションシーンは少ない。東京喰種の魅力は戦闘だけでなく、人間と喰種との狭間で揺れるドラマなのだが・・・どちらもとろうとして挙句失敗しているという印象。アクション映画にしても、もっと勧めるべき映画あるし。

サブレ