「東京喰種ジャパンプレミア」東京喰種 トーキョーグール ミポリンさんの映画レビュー(感想・評価)
東京喰種ジャパンプレミア
発行部数3000万部を誇る石田スイ原作の実写版「東京喰種」を一足先にジャパンプレミアで観て来ました。 実写化発表から一年余り、コミックを読み、アニメを見てすっかり東京喰種の世界に魅せられてから
実写を見ようと思ったのは、石田スイ先生自らご推薦の窪田正孝さんがカネキを演じるトいう安心感からだ。 彼はこれまでにもジョーカーでの心神喪失を装う犯人役や、テレビ版デスノートの夜神月役で既に恐ろしいほどの怪演で、その実力は証明されており、その彼が、金木研をどう演じるかを心待ちにして来た。
役に憑依する窪田正孝さんの鳥肌の立つような大熱演にあっという間の2時間で、見終わって放心状態、なかなか立ち上がれなかった。
そのくらい魂を揺さぶる、まるで命を削って演じるかのような常軌を逸したかのような表現力に圧倒された。
何故、カネキ役は窪田正孝さんなのか、その答えは東京喰種の中にある‼︎
CGが美しい、効果的に駆使されている、4DXも予定されてるだけに非常に楽しみである。
もともとアクションシーンに長けてる窪田正孝さんとこの映画の為に身体作りをして臨んだ鈴木伸之さんとのシーンは見応えのある戦闘が繰り広げられるが、
他と違う所が何とも切ないのである、そのカネキの心の叫び、そして涙は、窪田正孝の真骨頂である。
半喰種になってしまった嘆き、絶望の叫び、
人を食べたくない、という精神的痛みをこれでもかというほどの絶叫がこだまする。
自分の大切なものを守る為に闘う事に覚醒して行くカネキの姿を豪華なキャスト達の熱演からも浮き彫りになって行く。
ことさら蒼井優の笑顔がこんなに怖いのは初めてである。 読書好きの内気なカネキの日常はリセとの出会いで物語は一気に大きく展開する。手に汗握る捕食シーンはショッキングであるが、そこまでのグロさはない。
以外なキャスティングが真戸呉緒の大泉洋さんだ。全くイメージにないキャラキターを見事に演じている。冷酷でイカれてる役どころは非常に強いアクセントになっている。
東京喰種がこれほどまでに支持される理由は、各々が大切な人の為に闘うことを選んだ、究極の愛が根底にあるからだ。その愛を見つけに劇場へ何度も見足を運ぶことをオススメしたい。