西遊記 孫悟空 vs 白骨夫人のレビュー・感想・評価
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中国共産党の教えが盛り込まれている
物語の始めのところで白骨夫人に何か事情がありそうなエピソードが入っているが・・・結局それらしい回収が見当たらないまま物語が終わっている。またゴクウが迷ったり悩んだりするシーンがあるのだがどう見ても不条理だ。悟空の言ってることが正しくて、三蔵法師の言ってることが間違っている。なのに物語は三蔵法師を肯定している。まるで中国共産党が「たとえ間違っていても上の者の言うことは絶対だ。 己の意見を捨てて命がけで言われたことをやれ」と言ってるようだった。検閲が入って大幅に改稿したんだろう。オリジナル脚本にはもう少しマシなエピソードが入っていたんだと思う。これは2016年の香港中国合作映画だが、完全に中国共産党思想啓蒙映画になってしまっている。
エンターテイメント物語というのはベタでも見飽きた内容ものでも良いと思う。そこに人間ドラマがきっちりと描かれているのなら。だがこれはそれが全然描かれてなくがっかりした。ベタなキャラばっかりだし。 この映画のいいところといえば CD が割とちゃんとしてるところと、親子ドラマがないところだな。
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「西遊記」としては手塚プロのアニメ以来の楽しさかな。今回はなんと現代中国を代表する大女優コン・リーが敵役として貫禄の色気と演技で大活躍。
びっくりした!
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