「出撃のシャア」機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
出撃のシャア
ロボットアニメの金字塔「機動戦士ガンダム」の人気キャラ、シャア・アズナブルとその妹セイラ・マスの過去を描くシリーズ第4弾。
“暁の蜂起”事件でガルマを煽動した事を咎められたシャアは除隊し、この機に地球へ。
そこで出会ったのが…
ファーストのキーキャラの一人、ララァ・スン登場!
後に強力なニュータイプ能力を持つ不思議な魅力の少女。
本作でもすでに、カジノでの賭けの数字を当てたり、あるシーンでシャアの危機を察知したりと、その能力を発揮。
それ故怪しい連中の金儲けの為に利用され、インドに居る家族へ仕送りしている薄幸な境遇。
身柄を引き受ける事になったシャア。
後にファーストで、「どうして私のような女を拾ってくれたんですの?」みたいな台詞があったが、これもニュータイプが見た、意図しない運命的な出会い…だったのかもしれない。
一応本シリーズはシャアとセイラの事を描いているが、本作はシャアのシーンはそれほど多くない。セイラに至っては回送シーンのみ。
本作は後に関わるキャラや展開への大きな布石。
それはそれでニヤリとさせられる言葉やシーンや展開の連続で堪らない。
前作のラストでサイド7に降り立ったテム・レイとその息子アムロ。
軍に月行きを命じられたテムは連邦でもモビルスーツ開発を推進、とある会議で披露した自身が開発中のモビルスーツとは…
白いモビルスーツ! その名は…!
キターーーーーッ!!(≧∇≦)
この時モビルスーツ開発はジオンの方が圧倒的に進んでいたが、後にジオンのモビルスーツを上回るあね“白いモビルスーツ”を開発。
戦況を変えたと言っても過言ではないが、それと引き換えにテムは常軌を逸したキチ○イに…。
本作でもその片鱗を垣間見る事が出来る。
いつも家に独りのアムロの世話を焼くフラウ・ボウ。
学校のシーンでは、後の戦友たちの顔が。
家には勿論、あの丸っこいペット・ロボも。
大きく時間を割いて描かれるのは、ミノフスキー博士の連邦への亡命。
阻止しようとするジオンと受け入れようとする連邦が月にて激突。
ジオンのモビルスーツと連邦のガンキャノンの戦い。
ジオンのモビルスーツはたった5機。
ラルと、まだジェットストリームアタックは完成してない“黒い三連星”。
そして、軍に復帰したシャアは、お馴染みの赤いカラー!
赤いモビルスーツと共に月面に佇む姿の何と様になってる事!
彼らの連携は取れてるとは言い難いが、モビルスーツの性能は圧倒的!
たった5機で一個中隊を撃破。
3DCGを駆使した映像でアクションも迫力あり!
遂にジオンが連邦から独立を宣言。
あちこちで戦争が本格的に。
後半は戦争アニメと言って差し支えなく、戦争へと突き進むニュースが連日報じられる中で、後にその戦争に巻き込まれるアムロやフラウ・ボウの平凡な日常の描写とその対比が印象的。
ラストカットは赤いモビルスーツに乗って戦線中のシャア。
次はいよいよ…
ルウム会戦だ!
にしても…
これまで年に2本公開されてたのに、
今年は秋に「ルウム会戦」一本、「赤い彗星」は来年なのは残念!&待ち遠しい!