「ブラック会社に勤めてるんだが、もう皆ダメかもしれない」オフィス 檻の中の群狼 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ブラック会社に勤めてるんだが、もう皆ダメかもしれない
クリックして本文を読む
インターンが残業で遅くなり、深夜のオフィスビルに殺人鬼が忍び込み、脱出を図る…というのだったら一番ストレートだったかも。
印象的なOPシーン。憔悴した課長は帰宅すると、包丁で家族を惨殺。そのまま会社に戻った課長は消息不明となり…。
オフィスビルで不審な出来事相次ぐ。課長の目撃例も。課長はオフィスビルに潜んでいて…。
そういうトリッキーな展開に…いや、そういう展開に流れて行ったと思ったら、違う方向に。
課長代理の死体が天井からドーン! 先輩OLや部長も。ま、パワハラ部長は殺されて良し。犯人と思われた課長はとっくに遺体に。
真犯人は、インターン。その手には、課長が持っていた包丁。
課長のように追い詰められた…? それとも課長の怨念みたいなものが憑依した…?
ラスト、若い男性社員と揉み合っている所へ警察が現れ、男性社員がインターンを殺そうとしていると間違え、射殺。
真犯人のインターンが生き残る…というバッドエンド。
サスペンス・スリラーかと思いきや、ホラー風になり、オカルト的に。
何か、思ってたのと違った。
日曜も働け! 法事如きで休むつもりか? パワハラ、罵倒、過剰プレッシャー…。精神が追い詰められるほど、殺人までしてしまうほど、地獄のような激務の果ての顛末や問題提起を描いたブラック・サスペンスが見たかった。
コメントする