ノー・エスケープ 自由への国境のレビュー・感想・評価
全9件を表示
若干ハラハラ…
メキシコからアメリカへ不法入国する人達の話。
不法入国者達が乗ってたトラックが途中エンジントラブルで止まり、それから徒歩移動で国境を超えるが、アメリカ側には不法入国者狙いのハンターのおっさんがいます。
有無を言わさず不法入国者達を見つけると撃ち殺していきます。
おっさんは銃と優秀な愛犬のトラッカーと共に追い詰めて行きます。
逃げる方の特に犬からの逃げ方や、せっかく奪ったトラックなのに、すぐに撃たれて事故るし…。
逃げ方や隠れることに神経使ってない感じにイライラしました。
冒頭に登場した保安官がラスト辺りに関わってくるのかと思いましたが…。
砂漠という環境の厳しさとかも表現したかったのかな?とは思いますが、終わり方なども含めてなんかイマイチ
逃げられない。
父親の作品の着想が実は息子の砂漠モノだったというのに驚く。
緊迫感焦燥感孤独感モリモリのサバイバルスリラーは手に汗を
かきっぱなしで怖い怖い。そもそもハンターがどこから狙って
いるのか犬がどこまで追いかけてくるか分からない。密入国者
を根こそぎ狙い撃ちする白人親父がトランプ砲のように思えて
なんてタイムリーな公開なのよ(日本では)と震える。そもそも
不法入国がいけないのだが後を絶たない事情もそれなりにある。
まさかのトラック故障であそこまで逃げ惑うことの恐ろしさと
息子に逢いたい父親の思いが凝縮されたぬいぐるみ!の使い方
に笑えるシーンがあるも、緊迫感が先行して息ができない作品。
(これで強制送還されたら元も子もありません。無事を祈ります)
不法入国問題は描かれない
移民の問題なんかも描かれているかと思っていましたが、そんなことはなくただただ気の狂ったアメリカ人が入国者を殺していく話。
ただめちゃくちゃ怖くて手に汗握る。最初の広い砂漠地帯での殺戮ショーが圧巻。どういう状況か分からずに逃げ惑う人々が印象的であった。
エピローグもなくただただ不気味であった。
女を助ける為に囮になり、見事に逃げ勝ち戻ってくる主人公が素敵。犬だけ特筆するのもおかしいが、気の毒。
「自由の国」の絶望
砂漠版ドント・ブリーズという宣伝文句の通り、息つく間もない緊迫の88分!マン・ハントを娯しむ白人オヤジとシェパード犬の狂気が怖くて、そして惨めでした。様々な理由がありアメリカへの国境を越えたメキシコ人達を次々に狩っていく、このオヤジが「自由の国へようこそ!」とニヤつきながら発した言葉には、背筋が凍るほどゾッとします。クライマックスの巨大な岩場での追いかけっこは、ハラハラしつつも面白くて、くまのぬいぐるみの演出もクスっとさせられるし、緊張と弛緩のバランスがとても上手な映画でした。始まりと終わりの映像は凄まじく美しくて、原題の「砂漠」というタイトルが、最初は日の出と共に、最後は夕暮れの後の星空にと浮かび上がるところに、本作のテーマの普遍性を現しているように感じられます。主演のガエル・ガルシア・ベルナルさんの演技も素晴らしくて、ダビド・シルバ似のお顔立ちも大好物でした。どんな狂犬でも、人間喰ってても、犬さん死ぬところは可哀想と思ってしまうので、犬好きな方にはオススメしませんが、今、映画館で観るべき一本だと思います!
忠犬トラッカー
メキシコからアメリカへ不法入国するトラックが荒野で故障し、15人が国境の有刺鉄線をくぐり抜け、誰にも見つからないように砂漠を突っ走る。そこに待ち受けるのが「ここは俺の国だ!」とメキシコ人を一人一人ライフルで銃殺していく異常な愛国者。彼の相棒の忠犬トラッカーが嗅覚と足で主人を助け、荒野を逃げるしかない主人公たちをとことん追い詰め、一人また一人と殺していく。
…という、この監督の父親の作品「ゼロ・グラビティ」を連想させるシンプルなストーリーは、米国とメキシコの国境に壁を作るというトランプの愚策により、恐らく2015年の制作当時より大きな意味を持ってしまった。でも手に汗握るスリリングな映画としても、かなり楽しめる。
「人間狩り」目的の気分が悪くなる鬼ごっこ
幼いころ、映画『パニックインスタジアム』なる作品を観た覚えがある。
今回の作品は、それよりも格段に政治色の色濃いものであった。舞台は、アメリカ・メキシコの国境地帯。不法侵入をしているメキシコ人を無差別に殺す映画作品である。
とにかく、観終わった後は気分の悪い映画であった。日本は他国との国境が判りづらいので、国境を越えることがどんなに恐ろしいものなのかが判らない。サムが国のための行為と信じきっている明らかに間違った使命感というのか全く人として歪んだ愛国心と容赦なく人間に向かってライフルを撃ち殺し喜んでいる異常性やサムに従順な飼い犬が人を喰い殺す場面は気分が良いものでは決してない。犬に女性を殺すのを止めさせたのはなぜか。その部分は疑問であった。
作品中、空に大きく「DESIERTO」の文字が浮かび上がる場面が異様であった。サムをあのような人間にさせたのはなんであったのか。人の残虐性とライフルの音、そして最後まで生き残った青年の帽子がなくならなかったことが強烈に残った作品だ。
狂いきれず
アメリカに不法入国しようと砂漠の国境を越えたメキシコ人達が、狂ったアメリカ人ハンターから逃げる話。
ハンターの狂いっぷりとトラッカー君の有能っぷりは良いものの、たとえ農民でも人をみたら隠れろって言いつつ、バカみたいに大きな声で叫ぶし、かなり遠くなんだから隠れてりゃ良いのに無計画に逃げて見つかるし、襲われたり撃たれたりしてる奴目の前にして戻るし、他にも何から何まで逃げる奴らが危機感を感じない行動のオンパレード。それでいて凄い的中率なのに主人公にはことごとく当たらないしね。
そもそもメキシコに退去させられた理由とか不法入国する理由に重みがないのも残念。
リアリティ-の欠片もないけど一応撃たれる撃たれないとか命がけの追いかけっこっていうスリリングさはあるものの、最初から最後まで突っ込みどころ満載過ぎて苦笑もの。
題材は好み何だけどねぇ…。
全9件を表示