ノー・エスケープ 自由への国境のレビュー・感想・評価
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あのイヌの名前
移民嫌いの白人が、メキシコから密入国しようとする不法移民を片っ端から惨殺する。こういう事件が絵空事でないことは、トランプが大統領になったことを例に挙げなくても明らかだろう。実際、アメリカとメキシコの国境近辺で武器を持って自警団する白人はドキュメンタリー『カルテル・ランド』にも登場するし、同じ白人が日本のニュース番組で取材されてもいた。
しかし、本作で一番凶悪なヒールは犬だ。ご主人様の命じるままにメキシコ人を追い回し、躊躇することなく喉笛に噛みつく殺人犬。『白い犬』を彷彿とさせる怪物である。この犬が〇〇〇を喰らう描写の衝像は、犬好きの人には申し訳ないが、本作で最もエキサイティングな瞬間だったりする。
飼い主の白人はこんな犬も心から可愛がっているが、犬の名は「トラッカー(追跡者)」。結局この男は、役割でしか愛犬の名前を付けられなかったのだ。想像力の欠如がヘイトを煽る、なんとも象徴的なネーミングだと思う。
【”ここは俺の国だ!と謎の”狩猟者は言った。”ソリッドなワンシチュエーションムービー。あの狩猟者はアメリカのトランプを代表とする自国ファースト主義の象徴であろう、と思った作品。】
ー アメリカとメキシコの国境を舞台にした映画と言えば、「ノー・カントリー」「ボーダーライン」シリーズが思い浮かぶ。
今作は、現在のアメリカとメキシコの国境の状況を考えながら見ると、非常に興味深い作品である。ー
◆感想<Caution ! 内容に触れています>
・原題:Desierto 砂漠 ー 摂氏50度の砂漠。-
・メキシコから国境を越え、自由の国アメリカへの密入国をしようとする男女16人。
車の故障で、砂漠を徒歩で国境に向け歩き始めるが、謎の狩猟者及び彼の狩猟犬”トラッカー”から追われ、一人、又一人と射殺され、噛み殺されていく。
ー シンプルな作品構成であるが、作品全体に漂う、緊迫感が尋常でない。-
・追われる側が絶壁の岩場に身を隠す、追う側が銃で狙いながら狩猟犬”トラッカー”を放つなどのスリリングさがテンポ良く、鑑賞側の恐怖をあおる。
・何とか生き残ったアデラとモイエス。
狩猟者の車を一度は奪うが、狙撃され車は大破。
負傷したアデラを樹木の陰に隠し、水を残しモイエスは一人狩猟者と身一つで戦う。
<岩場での、かくれんぼをする様な狩猟者と、モイエスの姿。
そして、モイエスの決死の行動。
彼は、足を骨折した命乞いする男に
”砂漠に殺されろ!”
と冷たく告げ、アデラの元に戻り、再び砂漠を歩き始める。
何とも、象徴的なラストシーンである。
あの狩猟者はアメリカのトランプを代表とする自国ファースト主義の象徴であろう、と思った作品。>
自称不法入国ハンターvs不法入国メキシコ移民
アメリカへ不法入国しようとしていたトラックが壊れて徒歩で向かうことになった数十名のメキシコ移民と取締権限は無いが不法入国を許さない自称不法入国ハンターの戦い。
88分と上映時間が短い本作であるが、中身を観れば納得である。
ライフル一丁持って相棒の犬と砂漠でメキシコ移民狩りである。
内容もそれだけである。
特にコレと言った他のテーマも無い。
シンプル過ぎて困った感もある。
これだけに1時間半鑑賞付き合ったのかと。
序盤のぬいぐるみも活躍せず、
いつの間にか愛犬は倒されているわで
消化不良の自分がいました。
あ、あれです。
フジTV「逃亡中」等、他人様がやる娯楽を第三者目線で楽しめる方はこの映画も楽しめます。
(私は実際やらないと済まない派なのでこの評価)
勝手にリアリティのあるお話だと思っていたのですが…そういうお話だっ...
マンハントの恐怖をリアルに描きます。
メキシコから不法移民と彼等を狙う歪んだ愛国者の攻防を描いた物語。
広大な砂漠を舞台にしたシチュエーションスリラーのジャンルの作品です。
地味ですが、犬を使ってマンハントを繰り広げるハンターの恐ろしさ、不法移民側の反撃もリアルに描かれていると思います。
制作は2015年でトランプ政権発足前夜になります。勿論不法移民は良くないとはいえ、アメリカ保守層の考えが極端な形とはいえ垣間見えて空恐ろしく感じる映画でした。
JDMがニーガンにしか見えない
犬にかまれたことがある人にはおすすめしない
その名もトラッカー。トラックに乗ってるからか追跡するものだからか。シェパード好きにも結局犬が悲惨な最期を遂げるのでおススメ出来ない。容赦なく人を食い殺すシーンを撮ってるのでPG12
もしくは現実にいるアメリカ国境沿いに住み自警団という名のもとにメキシコ人狩りをする白人が次々と人間を射殺するのでPG12
予想以上に何の捻りもない追いかけっこ。
乾いたロケーションと日の出と共に出てくるタイトルぐらしか見るべきものはない。
息子の作品とは知らんかった、なるほど道理で。
主演に名のある人を使ったのも自信の無さか。
エンディングに歌を持ってこない方がよかった。
ノーコンテンツ
淡々と逃げる
イヌに噛まれたときのトラウトが…
原題は「デザート」。主役は砂漠なのかな。ゼログラビティばりに砂漠の...
原題は「デザート」。主役は砂漠なのかな。ゼログラビティばりに砂漠の熾烈さを表現するのかと思いきや、そーでもない。
ただ、追ったり追われたりのやり取りが、だだっ広い砂漠で繰り広げられる様子は、特に後半、そんなことやってる場合か?と思わせてくれる。
メキシコ側の密入国理由は単純だし、アメリカ人の目的も明かされないしで、エンタメとして見ると、カタルシスがまるで無い。ドラマティックな要素をわざと排除してるように見える。
砂漠を国というものが切り分けてしまうということを考えると、なんとも現実味があり、やりきれない。
あんな有刺鉄線ひとつで切り分けて、それに踊らされる人間たちのアホくささ…
砂漠の茫とした雰囲気に、「バベル」に似たものを感じた。
まーなんにせよガエル&ニーガンのイケメン対決は眼福だったー
わがまま
終盤は退屈
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