劇場公開日 2016年7月9日

「これがゲームのプロローグであるという事実」KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV くろの介さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0これがゲームのプロローグであるという事実

2016年7月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

映像の完成度としては、いわゆるハリウッド映画を超える程であったと思う。
ただ、どこまでいってもこの作品は今度発売される予定であるFF15のプロローグであるという事実が、とにかくやるせない気持ちにさせる。
こんなにもすごい映像を作れる人たちがこの日本で映画を作っているというのに、この映画は純粋な邦画作品ではなく、あくまでゲームのプロローグ映像なのだ。
ゆえにこの映画のみでこの作品は完結しないし、作品の価値もこの映画のみで評価できるものではない。そのことが、実にやるせない。
映画館で観る価値のある、素晴らしい映像作品であった。ただ、作品としての評価は、ゲームを含めて語るべきものだと思う。
映画館でプロローグを観て、ゲームができるって凄いことだ。この先同じ様な事は起こらないような気がする。
今はとにかく、ゲームの方がコケないことを祈るばかりである。
余談だが、主役二人の声は最悪だ。本気で差し替えて欲しいと思うくらい最低だ。もしブルーレイを購入したなら、英語音声字幕で見直したいと思うくらいダメダメだ。

くろの介