「音楽による救済」ストリート・オーケストラ ハルさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽による救済
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実話ベース(ファヴェーラでの暴動は事実だが)てわけでもなく、どうしてこういう本にしたのかがよくわからない。邦題も相変わらずミスリードしているように思う。原題は「Tudo Que Aprendemos Juntos」(我々が一緒に学んだすべて)、英題は「The Violin Teacher」だし。これは制作側の責任ではないが。
どうせなら子供視点でエル・システマに絞った主題であった方が‥とは思う。主人公のドラマがイマイチ弱く感じたので。教えてる立場のはずが逆に学ばされた、ていうことなんだけど彼の場合は子供達のような環境が問題ではなく内なる弱さに起因する問題。そういう彼にあれほど子供たちが慕う理由付けが薄いのも残念。
これ撮ってるときと仕上がったときでは違う作品になってるんじゃないかと疑いたくなるなあ。ただ最後に子供たちがコンサートのチケットをカードで買うシーンは好きだな。したたかでたくましい。
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