「完全に舐めきっていた。ごめんなさい。」世界の果てまでヒャッハー! ぐうたらさんの映画レビュー(感想・評価)
完全に舐めきっていた。ごめんなさい。
冒頭、浮かれっぱなしの仏国人を延々と見せられるくだりは気が滅入った。だがしかし!途中で彼らが姿を消してからというもの「すべてフリだったのか!」と頭をガツンとやられるほどの衝撃を受けた。そこからの思いがけない展開の数々。笑いのつるべ打ち。久々に腹を抱えて笑った。笑いすぎて涙が出た。
“ファウンド・フッテージ”という手法はこれまで超低予算(ブレアウィッチ)、あるいは超大作(クローバーフィールド)において使われがちだったが、『ヒヤッハー!』にはまた新たな潮流を感じずにいられない。スタントマンを使わず驚くべきシーンを長回しで映し出し、かといって「すごいだろ?」とこれ見よがしになるのではなく必ず笑いでオチまで持っていきトライを決める。その観客に対する真摯な姿勢、本物へのこだわり。正直、絶対友達になりたくないと思っていた彼らのことが大好きになってしまうほどだった。愛すべき彼ら。そして愛すべき快作である。
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