「アンディ・ラウに見守られた青春グラフィティ」私の少女時代 Our Times ぐうたらさんの映画レビュー(感想・評価)
アンディ・ラウに見守られた青春グラフィティ
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台湾で’15年最高興収を叩き出したという本作は、香港、中国、韓国でも大ヒットを記録。現代を生きる女性がふとした拍子に過去の青春時代を思い出すという構成に加え、当時から香港の四大天王として君臨するアンディ・ラウをポスター、等身大パネル、シールなどで最大限にフィーチャーしているのが大胆なところだ。青春の過渡期、ヒロインを始め登場人物たちは様々な変容を経験する。が、パネルの中のアンディ・ラウだけは一向に変わることなく優しい眼差しで彼らを見守り続ける。この二つの時間軸の比較が面白い相乗効果を見せ、ラストへの伏線となる。
正直、苦手な人はこのノリには終始ついていけないかも。しかし悩みを抱える人はむしろこれくらいの方が勇気をもらえるかもしれないし、90年代に青春を過ごした人は、日本と台湾の違いこそあれ、無性にノスタルジーを感じるはず。そして何よりもアンディ・ラウ。ああ、貴方はなんて人なんだ。
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