「病んだ人間性」あいつだ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
病んだ人間性
韓国のある港町。
両親はすでに他界し、二人で暮らす兄妹。
妹は明るく、自由奔放。兄は無愛想で、堅物。過保護な面も。
それでも仲良く暮らしていたが、ある日、妹が何者かに殺され…。
唯一の肉親を失った兄が、自分の手で犯人を見つけ、復讐するという韓国らしいハード・サスペンスだが、変わった味付けが。
町には霊が見えると噂される女が居て、彼女は妹の死を“見た”らしく、兄は協力を仰ぐ。
このオカルト要素が作品に一種独特の雰囲気を醸し出している。
さて犯人は、怪しい奴が何人も居る訳じゃなく、若干数に絞られ、すぐ目星は付く。
しかしその犯人は表向きは穏やかな人柄なのに相当なゲス野郎で、戦慄。
また、霊が見える女に対する町人たちの偏見、嫌がらせ。
皆、人間性が病んでいる。
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