「ベビーシッターではなく、ナニー」ザ・ボーイ 人形少年の館 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ベビーシッターではなく、ナニー
DVの元カレから逃れるようにしてアメリカからイギリスへとやってきたグレタ。老夫婦から紹介された息子というのは人形だった!というワクワクする設定だったが、オカルティックな方向で進むのかと思いきや、驚愕の展開が待ち受けてました。これぞまさしくプロットの暴力といった感じで、そこで怒り出す観客も出てきそうな内容でした。
人形の世話をする「10のルール」といったものもあったのですが、最初はそれを守っていなかったグレタ。9番目だったかに「一人にしないで」という項目があり、それが恐怖心を煽ってくるのですが、かなり一人にしてるやろ!というツッコミも最後には解消。あんなに隠し部屋があるなんてズルい気もした。
日用品配達のマルコムも人の好さそうな独身の兄さん。最初にチューインガム占いなんてやらなければ、もっと早くに親密になれただろうに、ちょっと残念な関係となってしまいました。老夫婦が長い旅に出たのだから、グレタは周りに住宅もない屋敷で一人暮らし同然だよ!何やってんのよ・・・
そんなマルコム。元彼のコールにも慄いてしまうし、正体がわかったブラームスにもビビッてしまう。何しろ8歳の少年なんかじゃなくて、火傷を負ったためにホッケーマスクをしたおっさんになっていたのです。しかも毛むくじゃら。これだけ見ればジェイソンよりも怖そうなんだけど、何しろヒッキーだからなぁ。日の当たるところで運動もしてないんだから、鈍ってるはずだよ!てか、咄嗟だったからそこまでは考えられないですよね・・・
続編もあるみたいですけど、徹底的にヴィランになってくれるのでしょうか?この続編がケイティ・ホームズ主演で作られるというニュース記事を読んだおかげで、期待値を込めて3点。