「難解な気もするし、単純な気もする」ハイ・ライズ ペンペンさんの映画レビュー(感想・評価)
難解な気もするし、単純な気もする
絶妙なバランスで均衡を保っている世界も、ふとしたキッカケで簡単に崩壊してしまうような欠陥だらけのもので、そこにいる人々も普段は何とか理性を働かせているが、ふとしたキッカケで簡単に崩壊してしまう欠陥だらけのものである。
停電という、ふとしたキッカケで崩壊する人間模様。崩壊というより、本能の発露って感じですかね。結局、人間てのは食欲と性欲で出来てるんだなっていう、それがある程度満たされれば次は征服欲。
上層階と低層階の争いに発展するものの、主人公は中立的立場を貫く。部屋をペンキで塗り替える事で正気を保とうとしてるのかは分からないけど、でもこの人もだいぶ狂ってるけどね。
人間の醜い本質と、環境に支配される人間を描いた映画。もっとエロくてグロくてもいいかと思ったけど、これ以上やるとR18になってしまうかな。
予告からすると、思ってたのと違ったという声が聞こえてきそうな映画でした。
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