「湊かなえ原作、2作品目。エピソードが最後にすべてひとつにつながるエンディングにはさすがと思わせる。」少女(2016) ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)
湊かなえ原作、2作品目。エピソードが最後にすべてひとつにつながるエンディングにはさすがと思わせる。
Movix堺で映画「少女」(2016)を見た。
劇場公開日:2016年10月8日
2016年製作/119分/G/日本
配給:東映
本田翼
山本美月
新田真剣佑
稲垣吾郎
佐藤玲
児嶋一哉
菅原大吉
川上麻衣子
銀粉蝶
白川和子
「君の名は。」が7週連続首位を獲得した映画ランキング(2016年10月11日発表)だが、「少女」は11位スタートとなった。
2位は「ジェイソン・ボーン」、
3位は「HiGH&LOW THE RED RAIN」、
4位は「映画 聲の形」
5位は「グッドモーニングショー」
6位は「ハドソン川の奇跡」
火曜日の午前中のMovix堺の観客は6人だった。
原作は湊かなえ。
松たか子主演の「告白」を見たのは2010年だった。
「少女」は原作を読んでいないし、予備知識もなく見た。
25歳の山本美月と24歳の本田翼が女子高生というのはちょっと違和感がある。
自分ならこんなキャスティングは想像もできないと思う。
他にも24歳の女子高生役のキャストがいる。
予告編では本田翼が「見てみたいんだよね。誰かが死ぬとこ」という台詞があり、
山本美月が建屋から転落するシーンや、
誰かが通過する電車に飛び込むシーンがある。
これだけを見ると本田翼が山本美月を殺しちゃう映画なのかなと思いがちだがそうではない。
これはジャンルで言うならサスペンスミステリーの部類かもしれない。
物語の中では確かに死人がでるがそれはひとりである。
物語は冒頭から中盤まで学校でのシーンが中心である。
その後、夏休みがはじまり、話の方向性がわからなくなる。
稲垣吾郎がいい。
本田翼、山本美月、稲垣吾郎などのキャストに関するエピソードが最後にすべてひとつにつながるエンディングにはさすがと思わせる。
原作未読なのでこれが原作の力なのか、脚本が上手いのかはわからない。
この映画の興行成績が11位と言うのはもったいない。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。