劇場公開日 2023年6月16日

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「フラッシュのオリジンであり、ライジング」ザ・フラッシュ UUUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5フラッシュのオリジンであり、ライジング

2024年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

【あらすじ】
ヒーローの「フラッシュ」は死んだ母を救うために過去へ戻る。そこで能力に目覚める前の自分に会ってしまい...。

【感想】
試写会で鑑賞。フィルマークスありがとう。
既にヒーローとして活躍しているフラッシュ/バリーが過去に戻ることにより、まだ能力に目覚める前の自分に出会う。
「過去のバリー」が能力に目覚めていく過程を描くのは、ヒーロー映画の1作目の気分で楽しめる。一方、この映画を通して成長していく「現代のバリー」を観るとヒーロー映画の2作目のような気持になる。
1本の映画でヒーローの「オリジン」と「ライジング」を観られる今までにない映画だ。

フラッシュ/バリーを演じたのはエズラ・ミラー。
「過去のバリー」と「現代のバリー」は全く別の人物に観えた。これは2人の髪型が違うからではなく、エズラ・ミラーの演技力によるものだ。
素晴らしかった。
アクションシーンもただ早く走るだけでなく、様々な能力も魅せてくれて見ごたえがあった。

フラッシュだけでなく、バットマン・スーパーマンの活躍も見逃せない。
アクションシーンの魅せ方を差別化しているように感じ、三者三様の魅力を観客は感じるだろう。

一つ残念な点を挙げれば、サプライズのカメオ出演だ。
この映画に限らず、最近のヒーロー映画はサプライズのカメオ出演がノルマのようになっているように感じる。確かに観客もそれを期待しているのは事実だが、無理に入れる必要はないと思う。余計なカメオ出演は観客を混乱させると思う。
ただ、今回の「マイケル・キートン」のようなストーリーの主軸に絡むのは大歓迎だ。彼の鋭い眼光や泥臭いアクションシーンも間違えなくこの映画の魅力だ。

そんな、大物キャスト達にも顔負けすることなく、フラッシュはこの映画を走りぬく。これからのDC映画も楽しみだ。

UUU