「頼れるフラッシュ誕生!」ザ・フラッシュ バタピーさんの映画レビュー(感想・評価)
頼れるフラッシュ誕生!
MCUにかかりきりだった所、ようやくDCUも最新作に追いついた。
映画としてとても満足度の高い作品で、スーパーマンやバットマンに見た目も魅力も劣るフラッシュが最初から最後まで主役で、バリーの成長に入り込むことができた。ジャスティスリーグの中だと頼りないお喋り野郎だが、もう1人のバリーと一緒にいるととってもしっかりしている。人の成長って、環境の中の相対的な立ち位置で変わるものだなあと。それをとても上手く描いていたと思う。
母のいるバリーと母を失ったバリーの対比がまたなんとも楽しいような辛いような。
DCUとMCUのマルチバースは若干の設定が異なることも理解できた気がする。
MCUではタイムトラベルをして他の時間軸に影響を及ぼしても、自分の時間軸に変化はない(バックトゥーザフューチャーを否定した内容)。つまり過去を変えるとその時点から自動的に他の未来が分岐し、マルチバースの世界が1つ増えるといったイメージ。
一方DCUでは、過去を変えると現在とそのもっと過去にも影響を及ぼす。つまり時間軸の分岐は未来方向だけでなく過去方向にも進み、同時にあるべき現実の時間軸にも影響を及ぼしてしまうようである。
要するに、DCUの方がMCUよりタイムトラベル、マルチバースの設定が厄介ということがわかった。
実際、過去を変えて現実に戻ってくると、ブルースウェインが別人(ジョージクルーニー)になっていた!
ベンアフレックのバットマンが大好きだったので、今後は俳優交代?と少し寂しい気持ちにも。
ポストクレジットシーンでアクアマンはそのままであることがわかったので、スーパーマンやワンダーウーマンもそのままだよね?(そのままであって欲しい。ただガルガドットが好きなだけ。)
とにかく、フラッシュがDCUをいい感じに掻き回してくれたおかげで、今後も期待できるジェームスガンのDCUという感じ。そしてマルチバースやタイムトラベルの設定も明らかになり、DCUを理解する上でとても重要な作品となったと思います!!
今作初登場のスーパーガール、これだけでは勿体無いくらい素敵でした。
マイケルキートンのバットマンもとてもよかった。MCUでもDCUでも羽を着けて飛ぶ唯一の俳優ですね笑
No. 1282