「面白かった点/不満な点」ザ・フラッシュ toshijpさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かった点/不満な点
劇場で鑑賞するに相応しい映像体験をさせてくれる、
それなりに見所のある作品。主人公のひょうきんな感じも
他のヒーローとは異質で特徴的だった。
十分楽しめたが不満点もあるので思い付くままに書く。
※あくまでも個人的な感想
・冒頭でフラッシュが彼のファンに見つかり声援を受ける。
腹ぺこだったのでファンの一人が食べていた菓子を
放り投げてもらう。しかし・・・それを食べる場面がない。
目にも留まらぬ速さで食べたと解釈できなくもないが
食べる場面を入れなかったのはなぜ?腹ぺこだとパワーが
急激に落ちるという設定上食べることも重要なはずだ。
・超高速で走る場面でフラッシュの動きがスローモーションに
なり景色だけ超高速で流れていく映像に違和感を感じた。
・過去を変えて母が生きている現代に戻ったとき部屋の中で
もう一人の自分や友人たちとBTTFの話をして、主演俳優が
違うことから本来戻るべき現代には戻れなかったことが分かる。
→BTTFを見ていたのなら過去を変えることの恐ろしさを
知っていたはずなのに過去を変えようとする時点で浅はか。
もう一人のバットマン(マイケル・キートン)に教えて
もらうまでもなかった。
・スーパーマンを探しに行ったけどいなくて、そこにいたのは
スーパーガール。残念ながらワンダーウーマンほど華を
感じない。コスプレしていなければただの若い女性にしか
見えない。有り余るパワーを特殊効果で描いているが、
そこだけ妙にマンガっぽくなって違和感あり。
・そう言えばスーパーマンを探してどうやってあの場所を特定
したんだっけ?代わりにいたスーパーガールはなぜ監禁されて
いたんだっけ?自分が見落としていたか忘れてしまっただけ
なのだろうが全く印象に残っていない。
・もう一つの現代にゾッド将軍が現れ、降伏しなければ人類は
滅亡の危機に・・・。過去の映画でゾッド将軍の恐ろしさは
十分描かれていたとしても、今作でもどれだけ恐ろしい存在か
視覚的に描いてくれないと。感覚的に全然伝わってこなかった。
・ゾッド将軍と対決する場面が後半の一つの山場なはずだが、
フラッシュ×2+バットマン+スーパーガールとメンバーが
揃っている割に盛り上がりに欠けていた。民間人がいない
人里離れた場所が舞台というせいもあるだろう。
・冒頭のアクションシーンの方が面白かった。バットマン
(ベン・アフレック)の活躍、ワンダーウーマンの登場
(挨拶程度だが)にわくわくした。しかし彼らの力を借りず
単独で1本の映画を作っても同じように人を惹き付けることが
できるのか?ちょっと不安だ。
・防犯カメラの映像で父のアリバイを証明する件が安っぽい。
スーパーマーケットなら入・退店時やレジの防犯カメラに顔が
写っているはずではないか。顔が判別しない角度のカメラ
映像から顔が分かる映像を引き出す技術を開発した?
何だか説得力が足りない。
・主人公が遅刻の常習犯ということ。出勤途中に事件を解決して
それが原因で遅刻するならまだしも、呑気にカフェに立ち寄り
サンドイッチを注文する時点でもう出勤時間を過ぎている。
あんたが100%悪いよ。社会人としてどうなのよ?地上最速の
ヒーローが会社では遅刻の常習犯という対比の面白さを狙って
いるのは分かるが共感できない。
いろいろ書いたけど、十分楽しめる内容だったし家族愛も
描かれていて見て損はなかった。
防犯カメラの映像で父のアリバイを証明する件についてですが、本来の映像では顔が下を向いていたので判別できなかったけど、ラストでは上のほうを向いていたので顔が映っていたという内容だったと思います。あれは、母親の買い物の時の自分の行動を変えた時に、さらに父親のために、買おうとしていた商品を棚の上に移し替えておいたという意味だと解釈しました。