「ユニバース&マルチバース」ザ・フラッシュ キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
ユニバース&マルチバース
フラッシュ本人にまつわる一連のお話はとても良かった。
二役を演じたエズラ・ミラーがまずは最高。
映画館を出てから「あれ?この映画、出てんのほぼエズラ・ミラーじゃね?」と気付いた。
そのくらい自然に二人のフラッシュをちゃんと別人として演じてた。
ただなぁ。
アメコミにあまり興味がない私にとって、話題作はチョコチョコと観てはきたものの、そんな軽薄なエセ野郎にはこの「ユニバース」ってヤツは厄介で、今回も結局過去作やその演者達が絡んできて、「俺にはよく解らんが、ファンならニヤニヤしちゃうシーンなんだろうな」って感じになる。
本作も、スーパーマンやバットマンに関わる、過去から現在、主観からメタ視点も含めた、謂わば「サービス要素」がやっぱり多い。
そこで私の悪い癖。持ち前の貧乏根性がムクムクと顔を持ち上げて「同じお金払ってるのにー、なんか損したきーぶーんー」。
そして、みんな大好き「マルチバース」。
タイムパラドクスも、マルチバースの理屈でほぼ「ナンでもあり」になってきたし。
あと、同日公開の『スパイダーマン』との「大事な人を守るのか、世界を守るのか」問題や「大事な人を失うというスーパーヒーローの宿命」問題を共有して、(結論はどうあれ)昔から連綿と語られたテーマがクロスオーバー。
んんんん。
繰り返しになるけど、フラッシュ周りの話は良かった。
前半のワクワクが後半はなかったのは残念。
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