劇場公開日 2023年6月16日

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「いわゆるマルチバースものが2つ同時公開も珍しいかな…。」ザ・フラッシュ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5いわゆるマルチバースものが2つ同時公開も珍しいかな…。

2023年6月16日
PCから投稿

今年194本目(合計845本目/今月(2023年6月度)19本目)。
いわゆる計画的有休で今日はお休み。本作品を含めて4つ鑑賞しました。

俗にいう(結構、数って多いんですね…)マルチバースものって、日本では好まれているのか定期的に放映されますが、それが週に(だいたいは金曜日公開基準)2本来るというのは珍しいほうじゃないかなというところです。

そのマルチバースものの中ではややマイナーな扱い?みたいですが、ちゃんとこの言葉は出てきますし、実はこの映画、「他の最近の同種の映画」のネタを映画の中で話すというメタ的な要素もあります。

どうしても上述したようにマルチバースものが週に2本存在すること、そして話の筋自体は違っても結局マルチバースものの「制約」を受けるために、後に見たスパイダーマンのほうが多少面白さにかけたという点は仕方がないですが、どっちを先に見るか、くらいの差しかありませんしね…。

上述通り、このマルチバースものの中ではどうもそれほど有名なシリーズではないものの、字幕(私は日本語字幕版で見ました)自体はかなり丁寧なのではじめての方にもおすすめです(とはいっても、優先順位的にはスパイダーマンになるのかな、どうしても)。

採点にあたっては、どうしても法律系資格持ちなので、以下が気になったところです(正確な知識を持っている人が混乱する)。

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 (減点0.3/「上告審で戦おう」などのセリフ(「上告審」について))

 ・ 「日本で見る」場合には日本の法律が適用されますが、日本には事実審(事件自体があったかなかったかを争うもの。地裁と高裁が通常担当)と、法律審(事実審で適用された法律の解釈が誤っている等と争うもの。日本では最高裁が通常担当)とがあり、各国によって裁判制度は違いますが(日本は1裁判系統制度の3審制ですが、4審制や1審制の国等もあります)、日本で見る場合はここは「最高裁判所で戦おう」と事実上同じです。

 ただ、そこで映画のような描写になっているのは、日本もそうですが、特に刑事事件の中でも死刑が言い渡されうるような罪(他国でもおよそ基準は同じ)については、誤りを防ぐため、最高裁(に相当するもの)も実際には事実認定を行うようになっています。

 ここは知識があると、(マルチバースものという事情も鑑みて)時間軸がずれているのかとか何とかという話になるので(この論点はマルチバースものほか、時間巻き戻し、複数時間軸系統では顕著)、少し字幕に工夫が欲しかったです。
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yukispica
YOUさんのコメント
2023年6月24日

スパイダーマンを先に見てても、こちらの方がしっくり来た感じです(笑)

YOU