「幽霊の日常生活」私はゴースト kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
幽霊の日常生活
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ベッドで目覚める。目玉焼きを作り、食事する。グリーンスリーブスを口ずさむ。洗面所で右手の怪我を確認し、嘆く。タンスの引き出しを調べる・・・そんなある日、シルヴィアと名乗る女性の声が聞こえ、亡霊エミリーは受け答えする。シルヴィアは霊媒師。自分が死んだ因果を知れば成仏できるという。
幽霊の視点での物語。記憶が薄れ、名前とここが自分の家だということしかわからないエミリー。霊媒師の力を借りて、徐々に思い出すものの、死因については思い出せない。この部屋で死んだのだと気づいたときから、一気に因果が解明するはずだった・・・
解離性同一性障害・・・いわゆる多重人格症。シルヴィアの調査でそこまでわかるものの、どんな人物に入れ替わっていたかはわからない。という状況から、最後には恐ろしいまでの体験をするのだった。
独特な設定で幽霊からは人間が見えないということだ。記憶が薄れている様子のエミリーが可哀想。光に包まれ天国に行けるかと思っていたのに、残酷な男の姿が登場し、光が見えない不幸な終わり方。自殺したということだったし、結局は天国に行けなかったのだろうけど、無念さに泣けてくる。
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