魔獣星人ナイトビーストのレビュー・感想・評価
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ナイトビースト以外のビーストたちに注目!
こういういかにもB級なモンスターパニック映画は実際に見てみると想像の500倍くらい酷くて落ち込むことが多いが本作は意外にも面白い。 まず賞賛すべきはナイトビーストの造形だろう。醜悪だがどこか現実味があって恐ろしい。映画を1時間半持続させられるだけの地力がある。撃たれた対象が消滅する謎の銃もよかった。 また撮り方もそこそここだわっていて、できる限りチープに映らないようにナイトビーストを逆光の前に立たせたりカメラをシェイクしてみたりと、B級映画ならではの奮闘努力が垣間見えた。 ナイトビーストの撃退法に関しても、序盤での布石の置きかたが綺麗だったのであまり唐突な感じはしなかった(というかこの手の映画においてはラストシーンが唐突じゃないもののほうがかえって珍しい)。最後の最後まで生き残ったのに高圧電流の余波で死んでしまった青年に黙祷… ただ、一番の見どころはといえば、ナイトビースト以上にビーストしちゃってる村人たちだ。普通に性暴力を振るいまくるオッサンとか、勤務中に愛し合う警官カップルとか、お前らのほうがよっぽどビーストじゃねえか…という。特に警官カップルのベッドシーンはナイトビーストとのラストバトルより尺取ってるんじゃないかと思うくらい長い。しかしそれによって良くも悪くも記憶に残る作品にはなった。
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