「狼のためだけの涙」神なるオオカミ SHさんの映画レビュー(感想・評価)
狼のためだけの涙
珍しく怒りの感情を持って観賞した。
そして涙もする。その涙は、狼だけに捧げたものだ。
自然を含めた色彩が実にすばらしい。そして狼の表現には敬意を表したい。
話は人間のエゴばかりで、出てくる人誰にも共感できなかった。自然の中においては、もはや人間はクズでしかない。
偉大なる狼の姿、それと対照的に尊厳のかけらすらない人間の営み。見ていて決して気持ちの良い映画ではなかったけれども、表現されていたものは非常に優れていた。
狼に魅せられる映画である。
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