アウターマンのレビュー・感想・評価
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【”50年掛けたプロパガンダ作戦”特撮作品の基本概念をひっくり返す作品設定がとても可笑しい、特撮作品愛に溢れる作品。この作品、円谷プロに叱られないのかな、クスクス。】
ー イヤー、”何だか面白変な作品を見つけちゃったぞ!”って感じである。この作品、面白かったぞ!-
■50年間続く国民的特撮TV番組「アウターマン」。
ある日、現実世界にTVそっくりのアウターマンが現れる。
人気ヒーローの出現に人々は喜ぶが、実はアウターマンは侵略宇宙人で、50年間かけて人類を洗脳していたという信じがたい事実が明らかとなる。
という、オモシロ過ぎる設定で物語は進むのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・どうみても、アウターマンはウルトラマンで、アウターマンにTV特撮番組で毎回やられるシルビー星人は、変身の術を使う事やあの形状は地球侵略を企むバルタン星人である。
・それが、現実にはアウターマンが、20億3000万人のアウターマンを地球に移住させる設定が、マンマ、バルタン星人である事が、絶妙に可笑しい。
・そして、現実に現れたアウターマンとシルビー星人の一騎打ちシーン。TVでアウターマンの人型を演じている3人の特撮俳優が、シルビー星人を応援する姿や、ヤッパリ特撮シーンが、キチンと撮られているからこそ面白いんだろうな。
・一度は破れたシルビー星人が復活し、アウターマンを倒すシーンや、アウターマンの真実を知った人々が、その姿を見てシルビー星人コールが起こるシーンも、ナカナカである。
<今作は、ウルトラシリーズを超絶愛する河崎実監督が、真面目に作った特撮ヒーロー映画なのである。何だか、面白かったぞ!>
タルバ役の人はなんとなく村本大輔に似ている
監督は『大怪獣モノ』『ロバマン』『メグ・ライオン』『遊星王子2021』『タヌキ社長』『超伝合体ゴッドヒコザ』『突撃!隣のUFO』『電エースカオス』
脚本は他に『犬刑事 INU-DEKA 第一話ン!「怪奇!Tシャツの男」』『Oh!透明人間 インビジブルガール登場!?』『Oh!透明人間』の右田昌万
粗筋
通算50作を数えるロングセラー人気シリーズ特撮ヒーロー「アウターマン」
アウターマンシリーズに主演した俳優はアウターマンのイメージが強すぎて役に恵まれず俳優としてなかなか食べていけなかった
そんなある日に謎の巨人が出現
本物のアウターマンだった
アウターマンは特撮ヒーロー番組で地球人を洗脳し毒ガスによって地球人を滅ぼしアウターマンたちが住みやすい星にしようと企む侵略者だった
アウターマンから逃げ続けるホームレス宇宙人である本物のシルビー星人のタルバを捕獲した防衛省はアウターマン俳優の足立吉野森脇を集めた
3人とタルバを合体させてパワーアップしアウターマンに勝負を挑ませる計画を打ち立てた
はじめは乗り気じゃなかった3人だが瀕死の重傷を負ったタルバの勇気に決意を固めた
『アウターマン』のタイトルは『ウルトラQ』の元ネタになったアメリカのオカルト系TVドラマの『アウターリミッツ』から拝借したようだ
シルビー星人のシルビーはバルタン星人の元ネタにされたシャンソン歌手シルビィ・バルタンからという単純なネーミング
街頭インタビューに登場したベテランのサラリーマンがいい味を出していた
ラストの方でやっと荻原牧田時田の3人が登場する
明らかに荻原佐代子は若作りをしていた
たしかにかつてのユリアンだったが精悍だった若い頃に比べるとなぜか痛々しい印象に感じた
タルバ役のGeroは髪型のせいもあるかもしれないが元ウーマンラッシュアワーの村本大輔に似ていた
最近はヤフーニュースでしか見かけることがないのでだいぶ彼の顔は忘れてしまった
ちょっと前に彼のドキュメント映画が公開はされたが残念ながら特に話題にならなかった
フォーラム仙台にもやってきたらしいが大盛況とはいえなかったみたいだ
左翼は政府の圧力だといまだに盲信しているが今のこの状況でそれは100%あり得ない
お笑い芸人としてただ単に力不足なだけだ
ぜんじろうと同様に
せめて水道橋博士くらいのスキルはほしい
実力さえあればテレビで引っ張り凧だ
青木理でさえ出れるんだから
一部に浩少年のように「村本は本当は面白いんだ」と必死になって擁護するファンもいることはいるわけだからいつの日か村本もシルビー星人のように立ち場が逆転する日がやってくるかもしれない
ないなこれ架空の話だから
配役
「アウターマンゼータ」に主演していた俳優でアウターマングッズを扱う衣料雑貨店を営む足立春夫に塩谷瞬
「アウターマンオメガ」に主演していた俳優で新宿のバー「アニーモ」を営む吉野秀樹に古原靖久
「アウターマンシグマ」に主演していた俳優だがアイドルに手を出して芸能界を干されている森脇幸一に戸塚純貴
本物のシルビー星人のタルバにGero
かつて隊員役でアウターマンシリーズに出演していた元俳優の青野美希に七海
美希の甥でアウターマンよりシルビー星人が好きな青野浩に福田徠冴
アウターマンオタクの佐藤海朗に高橋浩二朗
アウターマンオタクの渡部拓郎に鈴木秀人
アウターマンオタクの原彰夫に生島勇輝
博士の福山に筒井巧
防衛省幕僚長の大島に真夏竜
防衛相参謀の林に市川源
捜査官の今井に北岡龍貴
捜査官の千田に山崎雄介
枝豆プロの代表で「アウターマン」の監督だった枝正次郎に沖田駿一
かつて初代のアウターマンの制作に携わった警備員の井出杉亨にきくち英一
山田敏太郎に山口敏太郎
ダニエル・ウィンダムにダニエル・アギラル
池田現象に池田憲章
司会者に亀沢純一
アナウンサーに塩野勝美
シルビー星人に金子起也
アウターマンに和田三四郎
ナレーターに木全直弘
アウターマンのサイン会に訪れたナイスバディの女に唐沢りん
シルビー星人の勝利に見惚れる群衆の1人に萩原佐代子
シルビー星人の勝利に見惚れる群衆の1人に牧野美千子
シルビー星人の勝利に見惚れる群衆の1人に時田優
これ面白い
善玉だと思ってた奴が悪玉で、悪玉だと思ってた奴が善玉っていうのがメインのアイデアなんだけど、そこはあんまり着目してないのね。
寧ろヒーローものの王道を踏んで、一旦は正しくない道を選ぼうとするんだけど、そこから踏みとどまって最後に勝利するのがメイン。
ばかばかしい演出で力抜いて「たのしいなあ」と観てられんだけど、最後に踏みとどまるあたりから「これ、面白いわ!」ってなった。
河崎監督の脱力さと真剣さのバランスがいいんだろうな。《地球防衛未亡人》も面白かったし、河崎監督は面白いんだ。
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