イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優のレビュー・感想・評価
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イングリッドは波乱に満ちた人生だっただろうが、悲しんでたり挫折した...
イングリッドは波乱に満ちた人生だっただろうが、悲しんでたり挫折した様子や落ち込んだ様子、マスコミに悪態をつく態度等が全くない。いつも堂々としている。
物心つかない頃に母親を亡くし、13才で父親を亡くし、ドイツの叔母をひとりで頼るが半年でその叔母が亡くなり、他の叔父と叔母といとこが交通事故で亡くなり、祖父や親友のモードも亡くした少女時代。それなのにずっと前向きで女優を目指し、スウェーデン、ハリウッド、イタリアで活躍。23才でハリウッドに行きアメリカで10年、イタリアで8年、パリで20年、その後ロンドンで暮らし誕生日に亡くなるイングリッド・バーグマン。
「現実から離れる為に女優になった」と語る。
娘で女優のイザベラも「俳優には多いけど母も内気だった」と話す。
映画監督で批評家のスティーグ・ビョークマンは女優のイザベラ・ロッセリーニから「母イングリッド・バーグマンの映画を作らないか?」と依頼される。
ホーム・ムービー、日記、友人に宛てた手紙、4人の子供のインタビューからなる。もちろん映画やテレビ出演の映像もある。
驚くのはホーム・ムービーの多さ。
彼女の知られざる姿が幼少期から晩年まで見れるが、写真だけで無くてフィルム映像の多さに驚いた。
このドキュメンタリーはアカデミー賞に3度輝いた伝説の女優イングリッド・バーグマンの人物像に迫る。スウェーデン生まれの少女が世界の大女優になっていった軌跡を追う。
バーグマンのボイスオーバーを担当するのはスウェーデン出身の女優アリシア・ヴィキャンデル。
音楽担当はマイケル・ナイマンが担当し最初から美しい。
イングリッド・バーグマン(身長 175cm 1915年8月29日生まれ〜1982年8月29日 67歳誕生日に亡くなる)
『オリエント急行殺人事件』(1974年)のエピソードが無かったのが少し残念。
やはり只者には非ず
リアルタイムには知らないのだが,往年の名女優ということで出かけた「イングリッド・バーグマン」。
英題: Ingrid Bergman in Her Own Words が示すとおり,彼女が付け続けた日記の文章や彼女自身が撮った膨大なホーム・ムービーなどから構成された労作。
作品中に登場するつごう4人の子どもたち,と言っても当然いい年の大人だが,それぞれに知的な雰囲気を漂わせ,的確な表現で母について語る。その姿を通じても,バーグマンが単なる美人女優だったわけではないことが容易に推察される。
作品中紹介された彼女の言葉の一つ。不倫・妊娠について全米から叩かれ,
> 私の人生をどう生きるかは,私が決める。上院議員や聖職者,マスコミが決めるのではない。
改めて,彼女の主演した諸作品を観てみようという気にさせられた。
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