「ほんのり奇跡でした、しかしロビンの哀愁が半端じゃなかったぁ・・・」ロビン・ウィリアムズのクリスマスの奇跡 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
ほんのり奇跡でした、しかしロビンの哀愁が半端じゃなかったぁ・・・
「余命90分の男」や「シークレット・ロード」と同様に、こちらもロビン・ウィリアムズ最後の主演作的扱いの映画でしたが、順番的には微妙ですがこれが最後ではない?ようですね、それと主演はジョエル・マクヘイルだったと思うので、最後の「主演作」でも無いのかな。
何にしても、ロビンが亡くならなければ日本ではDVDスルーすら無かったであろう小作だった印象で、こうして日本で無事お目にかかれたのは良いのか悪いのか・・・まあロビン好きなら今となっては必見ですけどね。
そもそも邦題に○○の~と俳優の名前が入った映画は大体アレですから、まあ内容ド返しであくまでロビン・ウィリアムズを追悼する気持ちで見るのが吉と言えましょう。
とは言え、思いのほかつまらなかった訳でもなく、タイトルの割にはそれなりに楽しめた方でした。
ただファミリー向け映画なのに、クリスマスに家族で見るような内容でもなかったかなぁ。
間違いなくクリスマス映画ではあるのですが、どちらかと言えばクリスマスよりも少し前に大人だけで見てクリスマスについて考えつつ、ほのぼのする映画とでも言いましょうか。
サンタは何歳ぐらいまでいると信じていたっけなぁ的感傷に浸りつつ、小さいお子さんがいる方はロビン・ウィリアムズお父さんを反面教師にしてもらって・・・みたいなね、ってまあいつかはサンタなんていないと分かるのですから、それまでは夢を見させてあげたいですよね・・・。
で、ロビンの役どころは毎度おなじみ偏屈ジイサン、でも相変わらず嵌ります!
自分が子供だったらこんな父親は嫌だな~と思いたくなる、絶妙の線、とは言え全盛期のロビンを考えるとやはり物足りないかなぁ。
そんな親子のドタバタ劇が繰り広げられながらも、いがみ合っていた2人が少しだけ絆を取り戻していく様子は、ちょっとだけ心が温まりました。
特にロビンの息子を思う本当の気持ちには、グッと来るものがありましたね。
しかしロビンの哀愁が半端じゃなかった!
それとやっぱり親父の血を引いているなと思える息子のキレっぷりも良かったし、弟君もいい味出していたと思いましたよ。
子供がこの映画を見てもあまりグッとは来ないでしょうけど、大人ならこれはグッと来る、かも?
こう言った小作でもいいから、もっとロビンの演技を見ていたかったですねぇ。
エンドロールが泣けたなぁ・・・。
ロビンよ、安らかに。