「今、この国にいる有難たさ」シリア・モナムール 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
今、この国にいる有難たさ
仕事で鬱々とする日々を過ごす私ですが、海の向こうでは、いつ自分が、路上に血溜まり残して、骸になるか分からない日々を、過ごす方々がいると知って、余計気が滅入るわけです。手振れと鮮血で、くらくらする映像は、3D映画が、子供騙しに思えるくらい強烈です。
ところで、海岸に打ち上げられる死体になる覚悟で、小舟に揺られて、産まれ育った国を捨てる気持ちは、どうしたら、想像できるのでしょうか?。誰しも、好きで難民になるわけありません。
テレビでよく耳にする内戦という言葉。その言葉が映像になると、目を反らしたくなるから、不思議です。正直、本作は楽しくありません。それでも、言葉では伝わらない、何かを共有できる映像が、皆さまをお待ちしています。きっとテレビのニュースが、違って見えますよ。ぜひお試しあれ。今、この国にいる有難さを、認識しながら。
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