ムルと子犬のレビュー・感想・評価
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飼う前に知っておくべきこと・・
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児童文学の秀作が多いフィンランドらしい少女ムルと軍用犬の子犬ミルスキーの絆の物語。
バイオリニストのお父さんが東ベルリンの市場から連れて帰ってきたミルスキー、犬種はコーカサス・シェパード、元々はコーカサス地方で家畜を守る番犬だが強靭さが見込まれスターリン時代に軍用犬として重用された暗い歴史を背負っています。
ムルの一家は姉と父母の4人、子犬のうちは可愛いのですが一家は犬の飼い方には無知なので躾けがなっておらず、大型犬に成長するにつれ持て余しますし、近所の皆からは煙たがられます、そんなところは「マーリー・世界一おバカな犬が教えてくれたこと(2009)」とも似通っていますがラブラドールより大きいので厄介さは分かります。
ミルスキーは大きい体や吠える様が怖いので悪気はないのに誤解されるばかり、思春期のお姉さんのボーイフレンドはパンクロッカー気取り、外見から煙たがられるというところはミルスキーと被せているのでしょう。
子犬のうちは皆可愛いので衝動的に飼い始め、手に余ると飼育放棄では犬が不憫ですね。
そんな犬との付き合い方の基本、犬を飼いたがっている一家には予めの覚悟としてみておいてくださいと言うメッセージ性が伺えます。
ただミルスキーは素朴で従順なのにストーリ―の都合上、悪役を無理強いしているようなシーンもあり気になりました・・。
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