「中高生向け感は否めない。笑って泣ける、王道胸キュンストーリー。」黒崎くんの言いなりになんてならない 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
中高生向け感は否めない。笑って泣ける、王道胸キュンストーリー。
【賛否両論チェック】
賛:真逆な2人の男子の間で揺れ動く少女の乙女心を、コミカルな世界観の中で、絶妙に体現している。
否:展開はかなり中高生向け。少女コミック特有の世界観も、好みがはっきり分かれそう。
まさに、良くも悪くも「ザ・中高生向け作品」といえそうです(笑)。片や、ドSで気が短いけれど、いざという時に頼りになる、男気溢れる〝黒王子”。片や、どこまでも優しくて、大人の魅力を全力で体現する〝白王子”。2人の狭間で揺れ動く乙女心を、時にコミカルに、時に感動的に描いていきます。それこそ少女コミックの鉄板のようなシーンが満載なので、
「イヤイヤ、そこでそんなことしちゃう!?」
なんて思いながらも、観ていて思わずニヤけてしまいそうです(笑)。
逆に言うと、ちょっとしたことですぐトキめいてしまったり、嫉妬してしまったり、内容はどちらかというと中高生向け感が否めません。世界観も少女コミックなので、観る人の好みによっては、荒唐無稽すぎてついていけないかも知れません。その辺りは、好き嫌いがはっきり分かれそうなところです。
とはいえ、女性の皆さんは、
「自分はどっち派?」
なんて想像しながら観てみて、終わった後で友達と比較し合ったりしてみると、より一層楽しめるかもしれませんね。どちらかというと軽い気持ちで観られる、王道的な胸キュンラブストーリーです。
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