「鶴瓶が竿師として登場(笑)通天閣やない、東京スカイツリーや〜。」後妻業の女 るるる〜さんの映画レビュー(感想・評価)
鶴瓶が竿師として登場(笑)通天閣やない、東京スカイツリーや〜。
社会問題というか、高齢化社会の荒みゆく暗がりに、現実に蔓延る後妻業という醜悪かつ悲哀に満ちたビジネスについて書かれた原作小説を、かなりコメディタッチに仕上げている。
結局、女の前では、男はとにかく何処までも阿呆なのだ、ということだろう。
スーツを着て、ネクタイを締めて、髭を剃り、髪を整え、昼夜を問わず表舞台の最前線で活躍した勇者達?の行き着く先が、これでは、人生は荒野で、救いがないとしか言えない。
たいていの男は組織から離れると無力で孤独で、プライドだけはやたら高い邪魔者になる。
時代遅れの、使い棄ての豆電球の様なもので(言い過ぎかな)
誰かが、価値を更新してあげないと自分では居場所を見つけられないのだ。
だから、少し若い女性に声をかけられたり、褒められたりして凍えた自尊心に急に血が通うと豆電球達は一気にショートして我を忘れるのだ。
憐れで可哀想な男達の、枯れてなお女を求めようとする男達の、そしてそういった男達を毒牙にかけて貪る女達の、ある種の凄絶な残酷劇を観た、気がした。
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